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看護実習


新年度を迎え気がつけば早2ヶ月が経っていました。新入職の方々や新しく私と同じ部署に異動してきた方々も含め、新たな色を見せ始めている今の環境で、毎日充実した日々を送っています。


さて、そんな中、この時期からは看護学生の実習がはじまってきます。私の勤める病院でも、フレッシュさに溢れる学生さんをちらほら見かけます。というか、私の所属する部署にも実習に来てくれています。


ので、今日は若かりし頃に立ち戻って、学生時代の実習について振り返って、今の自分と照らし合わせてみたいと思います。


私も、数年前までは看護学生として勉学に励み、憧れの看護師になるため日々自己研鑽していました。そんな学生時代、今振り返っても、"実習’’と聞くと、大変だったことが真っ先に浮かびます。


記録やレポートに追われ、睡眠時間がまともに取れない毎日、必死の思いで向かった実習先では指導者さんに厳しいご指導をいただき…。心身ともにしんどい思いをしていたのを今でも思い出します。


でも、そんな辛い思い出ばかりが浮かぶ実習でしたが、年々、辛い思い出よりも、印象に残っている場面や患者さんのことを思い出すことが増えてきた気がします。きっと、学生時代の辛さがあっての今がある、と自分の中で腑に落ちているところがあるのでしょう。少なくとも、それらの思い出や経験は色褪せることなく、間違いなく今の自分を作り上げる一端になっていると思います。初心忘れるべからず、ですね。


このnoteをご覧いただいてる方の中にも、看護学生さんたちがいらっしゃるでしょうか。きっとそんな皆様も実習含め看護師を目指す道程で辛いことや押しつぶされそうなプレッシャーと戦っている方々がたくさんいると思います。人それぞれ境遇や背景が違いますので、共感する、というのは何か違う気がしますが、少なくとも私はそんな方々の傍にはいたい、そう思いながら、日々の学生さんの実習と向き合っています。


医療は日々進化しており、それに伴い、看護の技術や知識だって日々変化しています。その最先端を学んでいる学生さんの視点や考えは尊重されるべきだと思いますし、それを受け入れる懐の深さくらい、現場で働く看護師には持ち合わせていて欲しいと切に願っていますが、そんな単純な話ではないんですよね。きっとこれは、看護の世界だけでなく、どこの分野でも共通しているのだとは思いますが、この歳になって、「実るほど こうべを垂れる 稲穂かな」という言葉が身に沁みますね。座右の銘にしましょうかね。


長々と実習のことやそれに関する思いを述べてきましたけど、結局のところなにが言いたいかというと、そういった学生さんたちの存在を尊いものとして日々、周りの方々と接していきたいな、と思っている、ということです。過去に戻って学び直すことは出来ないけれど、今の自分と照らし合わせて、未来を変えることはできると思います。それを教えてくれる学生さんたちの力に少しでもなりたいと思いますし、一緒にこれからの看護を考えていけたらいいな、そんな風に思わせてくれています。


人は一生学んでいくことが必要な存在だと思っています。学生とか社会人とか年齢とか関係なく、自分を変えるきっかけは至る所に転がっています。特に人とのつながりは人生を豊かにする上でかけがえのないものだと思っています。巡り合わせで繋がったご縁を大切に、これからの時間を過ごしていきたいな、そんな風に考えさせてくれる学生さんとの実習期間を楽しみに、日々の仕事に向かっていきたいですね。


今日も頑張ろう。

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