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走りました 阿蘇ボルケーノトレイル2024

阿蘇、外輪山を四分の三を走るトレイルレースは晴天の中、市長が叫ぶ「ボルケーノ」の掛け声の中、スタート。

約400名、昨年は荒天で完走率30パーセント。今年は80%いや90%

は行かせますとの主催者の声を励みに、覚悟を決め走り出しました。


このところの度重なる私的な出来事に、走る気力がなくなったり、寝込んだり、一方で無理したりの落ち着かない毎日、なんとかしなきゃ、と、衝動的にクリックしてしまった大会、阿蘇112km。ちょっと後悔、なんたってこのところ月間走行距離より長いトレイルレース、だけど、スタートしてしまえば覚悟がつくってもので、いっちょ前に、トレイル入り口の渋滞に舌打ちなんかしたりして、皆で坂を登り、その先の、草原では、応援してくれるスタッフとハイタッチなんかして、阿蘇の草原を走ってるぞー!て、ここまでは意気揚々、快走でした。


21kmにあるエイドでは、熱った体に水をぶっかけ、阿蘇名産のアイスクリーム頬張り、ヨーグルトドリンクをがぶ飲み、次のステージへ。 気温は20度超え、長い登り坂の途中から、あれ、なんか変だ、食べすぎたか、水を体にかけすぎた?急に寒気と腹痛が現れました。気持ちの良いはずの草原の風も冷たく感じて、でも周りを見渡すと皆さん、ランシャツ一枚で暑そうだしと、いよいよ不安が増します。寒気と腹痛に加え、吐き気もしてきて、何より腹痛に伴うアレがやばい。ところが見渡すも草原、草原の真っ只中、隠すものなし、エイドは遠い。緊急事態にやむなくコースを大幅に外れ、ふらふら、うろうろ、ようやく「場所」を見つけ、上下から出すものを出しきりました。ごめんなさい。

よろよろとコースに戻り、とりあえずまだ寒気がするので、お腹にヤッケを巻き、行けるとこまで、とりあえず37kmのエイドまで辿り着こうと、よろよろと。


37kmのあるエイド、暖かい場所を選んで寝ていると、スタッフが「大丈夫ですか〜」。ちょっと寒気と眠気がするので休んでますと答えてしまったものだから、いよいよスタッフが集まってきてしまい「熱中症の初期症状では?」なんて囁き始めたものだから、ゆっくり休んではいられません。慌てて、もう行かなきゃとか、ぶつぶつ呟きながら、心配してくれるスタッフを尻目に、ふらふら走り出しました。 でも少しは休めたためか?天候が崩れ冷風が吹き始めたためか、草原の風で体を気持ちよく感じながら、徐々に回復していくことを感じながら、諦めかけた完走を目指しまた走ることができました。幸せな感じ。


51kmにあるエイド。予定よりだいぶ遅くなり、日が落ち始め、今回のために意気揚々と新調したライトをドキドキしながら腰に巻き、スタッフから装備検査を受けスタート。まだそれほど暗くないのにライトをつけたり、けしてみたり、角度を変えてみたりと新しい装備は楽しめます。しかしいつまでも続く登り坂、だんだん暗くなるにつれ、前半での熱中症が響いたのか、日頃の寝不足が祟ったのか、眠くて眠くて、目は頑張って開けるもの夢うつつ。 これがマイラー達の間で噂される幻覚か!。いろんな人に会え、いろんな場所を走ったり、エイドが現れたり、消えたりと、不思議な体験ですね。ねむけとの戦いは、とても辛かったけど、今や癖になりそうな予感がします。68キロ付近でパーと明るく現れたエイド、今度は本物でした。


エイドで10分間だけうたた寝し、眠気が治ったので、暗闇に中に走り始めます。また坂を登り始めるとエイドで消えた眠気と幻覚がまたもや現れ、いよいよトレイルをも踏み外し始めたので、これは危険、危ない危ないと言い訳しながら木陰でもう10分休むことにしました。10分だけ目をつぶると気分はスッキリ。眠気もすっかりなくなり、、、眠気も消えるはず、10分だけのつもりが時間10分寝てました。なんかもう、これまで頑張ったのに、とほほな感じ。


81キロのエイドは、森の中の体育館中の大エイド。バックドロップした荷物を受け取り、着替えをして、カレーやはちみつを楽しみ、出発しようすると、ちょうどスタッフから、この先、大雨なので装備を見直すようアナウンスがありました。なのでしっかりと雨具を装着し直し、いざ出発。いやいや、大雨だけじゃない、風も吹き荒れてます。雨風の中の尾根を走る羽目になってしまいまして、でもそんななか、新調した腰につけるライトは威力を発揮しました。景色は何にも覚えてないけど、足元を明るく照らすライト、素敵です。だんだんと空も明るくなって、眠気も醒めてきて、不思議なものですね。気分あげあげです。


94キロの最後のエイド。スタッフの方の雰囲気も違い、ボルケーノと叫びながら元気に迎えてくれます。この頃は、こちらもちょっと頭がおかしいので、ボルケーノの叫んでしまいます。なんか楽しい。ここまでくれば、皆、完走はかたいし、記録を狙うシリアスランナーもいないので、じんわりとした、ゆったりとした幸福感のようなものがエイド全体に漂ってます。外は明るく、いよいよ最後のステージ。しかしです。浮かれ気分は、またもや延々と続く急坂に、ぶっ飛びます。皆、黙々と、たまにぶつぶつ呟きながら、ひたすら急坂を歩きます。しかし登頂後は、今度は、快適なトレイルの連続でした。と思ったのも束の間。下りは、どろんこ祭り。新調した綺麗な緑のカッパもドロドロ〜、パンツの中までドロドロ〜。山を下りきるとゴールまであと5キロ。この付近からはとほほなロード。雨はザンブリ濡れ鼠よろしく、登り基調だけど歩くほどではなく、とぼとぼ走るはめになりました。いつまでこれが続くのかとおもいきや、とつぜん広大な芝生の広場とその先にゴールらしき建物。芝生を一直線にゴールまで続くなだらかな下り、雨の中だけど芝生が光って見えました。

勢いあまって、すっ転びながらゴール!


タイムは26時間とあれですが、久々のロングトレイル、楽しめました!

やっぱり走るのっていいですね。

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