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入り混じりの世界を
感情を呼び止める者はあなたではなく私であった。
心は友を作るものではなく孤独を生み出すものであった。
居所を失った私は夜道を今日も彷徨うのであった。
失ったものの多さに気づいた時、大きなため息が漏れ出た。
苦しみは連鎖した。過去が私の首を絞めた。
ありきたりな道が私の足を掴んだ。泥沼へと引き摺り込んだ。
足りない何かが分からなかった。見つからないことに嘆いていた。
数えてばかりだった。10本の指では足りなかった。
何もいらなかった。必要なかった。欲は私を導いてはくれなかった。
怖かった。変わりたくなかった。知りたくなかった。
私は死んでしまった。偽りの笑顔が染み付いてしまった。
歪んだ景色が広がっていた。私はこの世界にいなかった。
感情を燃やしたい。信条を燃やしたい。肉体を燃やしたい。
変化と不変が入り混じった。一滴の色が波紋を伝えた。
蝶の羽ばたきが強い味方となった。まだ見ぬ世界を広げたかった。
諦めが付かなかった。期待をしてしまった。
灰が雲を作り出した。動かぬ未来を呼び起こした。
全てがつまらなく見えた。退屈だった。
くだらないよ。本当にね。お前は。
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