中華料理屋のオムライスのお話
◯です。
町中華屋さんでオムライスを食べたよ〜というゆるいお話です。
ぼくは昔からオムライスという食べ物が大好きです。
ケチャップソースをはじめとして、デミグラスソースのオムライスなんかも美味しいですね。
でも昔はデミグラスソースではなく圧倒的にケチャップ派で、ファミレスではあんまりオムライスを頼んだりはしませんでした。
というのも、母の作ってくれたオムライスは昔ながらのケチャップ味で、ふわふわでほんのり甘く大好物だったからです。
やっぱりお母さんの料理というものは至高なのかもしれません。
ですが大人になるにつれて、なかなかオムライスを食べる機会は減っていきました。
一人暮らしを始めてなかなか母の手料理を食べることがなくなったこともありますが、オムライスをわざわざ一人で作る〜なんてことはありませんでした。
コンビニのオムライスのおにぎりである”オムすび”。これをたまーに食べてオムライスっておいしいなあ…と思うくらいで、ぼくの人生からオムライスは霞んでいってしまっていたのでした。
そんな日々を過ごしていたぼくですが、最近とある動画にはまりました。
それが「黙飯」という動画。
蕎麦屋や町中華、食堂などに密着しながら鉄人の厨房を覗けるといった、なんとも渋く最高なチャンネルにぼくは魅了されていたのでした。
特に町中華。普段は正直あまり入らない場所だったのですが、あまりにも美味しそうで、あまりにも調理の手際が美しい。これぞ職人の一瞬なのです。
ついにぼくは黙飯を頼りに、町中華デビューを果たしました。
伺ったのは光栄軒という中華屋さん。デカ盛りとコスパの良さが地元で人気なのだとか。
ラーメンセットやチャーハン。
どれもこれも絶対にうまい、鉄人の作る中華。
しかしぼくが選んだのはオムライスだったのでした。
中華屋にオムライスあるんだ!という驚きと、好奇心があれだけ楽しみにしていたチャーハンの存在をかき消します。
そして、気づいたらオムライスを頼んでいたのでした。
こんなにオムライスを楽しみにしていたのは、母の作るオムライスを待つ時以来かもしれません。
鉄人の作るオムライスは母の作るオムライスとは真逆で、中華ベースにチャーシューの入った、ザ・中華屋のオムライスと言えるものでした。
大盛りのオムライスで食べきれるか不安すぎましたが、本当に、本当に美味しかったのでした。
こういうオムライスもあるんだ!という新世界を開拓したとともに、町中華から得られるノスタルジー、そして母のオムライスが恋しくなるのでした。
真逆のオムライスなのに?と思うところはあるのですが、ぼくは相反する二つに恋をしてしまったようです。
そしてこの二つのオムライスからは、両方とも懐かしさを感じるのです。
懐かしさや郷愁といえば、ぼくの一番の大好物。
そんな最もおいしいものを、町中華のオムライスは提供してくれたのでした。
ちなみに今は町中華のオムライスに憧れ、町中華風オムライスを研究しつつ家で試行錯誤の日々です笑
甘くふわふわな母のオムライス。漢が大火力で作る父のオムライス。
両方をマスターして、将来の子供に振舞ってあげたいな。
そして母のオムライスも帰省した時にリクエストしてみよう。
いろんな大切なことを思い出させてくれる、そして未来に希望をもたらすオムライスのお話でした。
うまく包み込んだつもり。
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