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寫残録_130 Zf ・ Zfc ~エクステンショングリップ

ZfやZfcのグリップについてひとり言


Nikonのエルゴノミクス

ZfやZfcは、長年愛されたNikonのNew FM2にインスパイアされた“ヘリテージデザイン”のカメラ。
そのカメラボディは、ほかのZシリーズで“エルゴノミクス”の思想を受け継いできたグリップや操作感などの造り込みとは違う。
もちろん、ZfやZfcにも“エルゴノミクス”の思想は活かされていると思うが、「撮ること」に注がれたものとは違い、デザインからの方向性だろうと考える。


カメラのホールディング

ヘリテージデザインのカメラ、ZfやZfcに、『グリップ』をつけるのか。
私はいまでも、New FM2 やFE2、F3なども好んで使う。
そうしたカメラは、ZfやZfcと同じくグリップはない。ないが、フィルムの巻き上げレバーに親指をかけることで、撮影時のカメラホールディングが違う。
New FM2などのフィルムの一眼レフは、フィルムの巻き上げレバーが、「サムレスト」代わりにもなることで、グリップがなくてもカメラを安易につかめる。

当初、Zfcはグリップをつけずに撮影していた。軽さもあり右手で持つことはできるが、長時間つかんでいると、右手が疲れる。
それだけでなく、全面のFnボタンを知らずに押してしまうことがしばしば。これが、ストレスになった。


見た目も大事だが

もちろん、もちろんだが見た目も大事。
しかし、使うと手放せないのが純正のエクステンショングリップ。
Zfcを購入後、何となく純正のグリップ=Zfc-GR1を購入した。
つけてみると、コレが撮影しやすい。長時間でも疲れない。不意に押してしまうFnボタンの問題もほぼ解消。
カメラの背面まで包まれていることで、親指のかかりもよくなる。
カメラの底部のキズも防げる利点もある。
思ったほど見た目もそんなに崩れない。
Zfcで体現しているだけに、Zfを予約するときに、Zf-GR1も迷わず予約した。

Zfc-GR1
ブラックボディなので、グリップの違和感も少ない
Zf-GR1
背面までまわっていて、親指のかかりもよくなる

難点と言えば、Zfcで84g、Zfで122gほど重くなること。しかし、その分持ちやすく逆に軽く感じるので帳消しか。
あとは、若干ではあるが、Zfのグリップは、全面で少し下がっているので、やはり見た目。しかしこれも、右手の人差し指のかかりが考慮されてのことと握ると感じられる。

Zf-GR1
全面のグリップは少し低くなっており
人差し指のかかりがよくなっている


ストラップを常につけるが、撮るときのことを考えれば、グリップはいい役割をはたしてくれる。
グリップに慣れると外せなくなるが、“見た目も大事”である。
“ヘリテージデザイン”を活かすなら、外して使うことも。

いまは、グリップのホールド性の力を借りて撮る楽しさを実感しようと思う。


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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