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アスレティック・ビルバオユース第二弾

自己紹介
中川海(なかがわかい)
99年生まれ23歳。
大学卒業後、スペインバスクにてプロを目指しているアマチュアサッカー選手。
現在6部リーグでプレー。


今回のnoteは前回に引き続きアスレティック・ビルバオユースとの練習試合で感じたことを書いていく。


前回のnoteを読んでない方はそちらもぜひ読んでいただきたい。


第二弾の今回はアスレティック・ビルバオユースの選手たちについて


スペシャルな選手


アスレティック・ビルバオというチームはバスク、ビルバオを代表するチームだ。

そのユースチームであるのだから

選手たちのレベルは非常に高い。


前回のnoteでも書いたが、
フィジカル面は大人に比べると劣るにしても技術レベルは圧倒的に上だった。

そんなエリート集団の中でも群を抜いて

上手い選手がいた。

背番号8のその選手は身長は高くないが、

高いアジリティと抜群のパスセンスが光る中盤のプレーヤー。



自分はその選手とマッチアップだったから

凄さを肌で感じることができた。


ちょっとでもスペースを与えると決定的なパスを出され、

それを阻止しようと距離を詰めると

一瞬のスピードや重心の逆をつかれ剥がされる。


しかし、その選手はチームメイトのレベルに合わせ、我慢しながらプレーしているように見えた。


彼はもう一つ上のカテゴリー

U-21でプレーするべきだ。

そう感じた。


現に、そのU-21には17歳の選手がいる。

以前その選手のプレーを見たが


17歳とは思えない落ち着きと安定感で

大人カテゴリーの5部リーグで当たり前のようにプレーしていた。


そうやって余裕のある選手はどんどん上のカテゴリーでフィジカル的に余裕のなくなる環境で揉まれていく。


もしかしたら未来のアスレティック・ビルバオを背負って戦うかもしれない選手とマッチアップできたことはいい経験になった。



サッカー理解


何度も言うが、ビルバオを代表するチームの育成だから


守備の仕方や攻撃時の立ち位置など
トップチームのように教え込まれているなという印象だった。

しかし、気になったことは

全員が完全に理解しているわけではないということだ。


自分が得点を決めたシーン

サイドから押し込みSHからSBへ、ボールが下がった時に
相手のDFはラインを一気に押し上げた。

自分たちの前線は皆それに合わせてオンサイドポジションに戻ってきた。

ここまでは非常にレベルの高い守備組織だ。

その時、自分は2列目からその光景を見ていた。

相手DFはラインを上げることに必死になり、

マークを全く見ていない。


これはチャンスだと思い、

2列目から飛び出し、味方もいいタイミングで最高のクロスを上げてくれた。

ドフリーで落ち着いて決めることができた。


マンチェスター・シティがよくやる得点パターンだ。

彼らはボールが下がったらラインを上げるということは徹底していたが

その時に起こりうる現象までは理解していなかった。


その他のプレーを見ていても


何故そこに立つのか、何故いまスピードを上げるのか、何故ラインを上げるのか

完全に理解しているのは2人くらいだっただろう。


相手監督の求めていること全てを聞き取れたわけではないが
ワンプレーワンプレー細かい立ち位置などの指示をしていた。


その中で、ピッチの中でも味方に指示しながらプレーする選手がいて

それ以外は監督から言われたことをきっちりこなす選手たち

そして1人2人、何度も同じことを言われて

それでも聞く耳を持たない選手がいた。


やっぱりどのレベルでもこういう選手はいるのだなと思った。


そして本当にトップに行けるのは

言われたことを理解し、自分で判断しながらプレーできる選手だろう。


さっき書いた8番の選手がそれに当たると思う。


どんなにいい環境にいても

言われたことをただやるだけで、

やらされているようではそれ以上にはなれないし


言われることを嫌がって

聞く耳を持たない選手は論外だよな。



次回はラスト

アスレティックという組織の強さについて

今の自分なりに思うことを書いていこうと思う。


お楽しみにー。


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