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脱北者野球チーム、アメリカへ行く part8

記事を開いてくださりありがとうございます。
7月24日、ワシントン3日目になります。文才が全くないので、面白さは何もなく、本人の備忘録になっているので、大きな期待はせずに読んでもらえると幸いです。part7の前記事はこちらからどうぞ。

7月24日のスケジュール


Longworth House Office Building

 この日も議員さんとのミーティングからスタートです。今日は、Kim Young議員とのミーティングでした。ただ前日と同様議員さんの部屋でのミーティングであったことや、自分が暑さでやられてしまい、少し涼しい部屋で休まさせてもらっていたこともあり、話の内容は全く聞けてはいないです。写真を見ると、真剣なまなざしで議員さんのお話を聞いている様子ではありました。

Kim Young議員の議員室
前日にお会いしたMichelle Park Steelさんのお顔が!

Radio Free Asia(RFA事務所訪問)

 北朝鮮に関する情報を日々接触している人ならお馴染みのRFAです。初めて聞いた方に向けて簡単に説明すると、アジア諸国に向けて人権問題に関して短波ラジオで発信している機関になります。中国や北朝鮮、ミャンマーなどにその国の言語で放送しているラジオ局になります。
 自分もRFAの記事を見ることがあったので、今回訪問することができてうれしかったです。ここでは学生と理事、当初予定では自分もRFAさんからインタビューを受けるということで自分だけ参加することになりました。(結果的に受けなかったのですが)どうやらマネさんも行きたかったそうですが、バスで別の仕事をすることになっていたそうです。
 事務所につくなり、案内された部屋にはたくさんのお菓子と飲み物が準備されていました。おかげで食いしん坊の学生は大喜びでした。RFAの記者や代表さんとあいさつと自己紹介をしたのですが、RFA側だけでも10人近い方がおられたと思います。RFAの説明を受けた後は、少しだけ建物内を案内をしてもらいました。
 普段は、撮影されたものを見ることしかできないので、こうして撮影する現場を見れたのは学生たちにも新鮮だったようです。放送ブースを見たり、YouTubeで使う撮影スタジオを見たりすることができました。撮影スタジオでは、アナウンサー席やインタビュー用のテーブル席があり、

入口にあるロゴ
記念品としてバッジとボールペンをもらいました
撮影スタジオ
撮影しているカメラを探す様子
アナウンサー席もありました

 このときに撮影された代表インタビューがYouTubeで公開されていますので、韓国語ではありますが、ご視聴よろしくお願いいたします。 
 さて、次の予定があるため、案内されたあとは記念の写真を撮ってお別れです。一部の記者さんとは夜にお会いすることになります。
 そして帰るときには、残ったお菓子や飲み物を持って行っても大丈夫と言われたので、学生たちは喜んで持ち帰っていました。というか、提供されたものを全部持ち帰っていたかと?バスの中には小型のクーラーボックスが設置されていたので、炭酸飲料を冷やしておくことができました。

Fashion Centre at Pentagon City(ランチ)

https://maps.app.goo.gl/EzdupGrc1RPt85bJA

 今日のお昼はショッピングモールで、各自自由にお店選んで食べるというものでした。あとから気づきましたが、ペンタゴンの横にあるショッピングモールでした。
 マクドナルドがあったり、ラーメンのお店、メキシコ料理など様々なお店がありました。おそらく夜はハンバーガー食べると思うから~のガイドさんのアドバイスをもとにハンバーガー以外で何を食べるか決めていました。ただ、学生の中には普通にマックのハンバーガーを食べている子もいました。
 日本食が恋しくなってきた自分。ラーメンあるじゃん!と思い、ラーメンのコーナーへ行くと、しょうゆ、みそ、塩、とんこつとかのメニューがあり、学生からおすすめある?と聞かれ、韓国ではおなじみのとんこつラーメンをおすすめしておきました。ただ自分はなにか惹かれるものはなかったので、別のお店に決めることに。
 悩んだ結果、Sakina's Kabab and Gyrosというパキスタン料理のお店のメニューにしました。コーチとマネさんも同じお店です。

左奥マネさん、左手前自分、右はコーチのお昼
Chicken Tikka Boti

 自分は、Chicken Tikka Botiというメニューを頼んでみました。画像にはほんの少しだけ映っていますがナンもついてきます。味の感想としては、おいしかったですが、やはり日本とは米のタイプが違うということでその点で苦労しました。普段のお米に慣れているせいかかなり食べづらかったですし、味になじみもなかったので、ちょっとだけ戸惑いました。ただ後悔はしていないです。
 今回のお昼のテーブルは、自分、マネさん、コーチ、前理事長、アメリカ在住の理事さんとのテーブルでいろいろとアメリカのことについてお話を聞くことができました。アメリカに来て1週間、疑問に思っていることなどを聞いて、いろいろと知ることができました。とくにチップ文化について、アメリカと韓国の話は興味深かったです。

 食後にはデザート~ということで、ハーゲンダッツのお店があったので、昨日の誕プレのお礼もかねておごりました。さすがはハーゲンダッツ、美味しかったー!

何味かは忘れてしまいました

Old Korean Legation Museum

 続いて訪問した場所は、駐米大韓帝国公使館です。

 こちらの建物は、もともとアメリカの政治家の邸宅であったのですが、1882年に当時の朝鮮がアメリカと条約を締結 、その後建物を買い取り、1889年に外交公館を設置しました。しかし、朝鮮を支配していた大日本帝国はこの建物を5ドルで売却してしまいます。1945年の戦争終結後には所有権は戻りませんでしたが、在米韓国人社会での継続的な関心と政府の努力により、2012年に韓国の国家遺産庁が購入をしたとのことです。

外観
蓄音機。実はオーディオ機器は、監督さんの専門です。
書斎の本棚

 こちらでは、まずビデオを見てこの建物について学んだあと、建物の案内をされました。建物1階は、客室や食堂に該当する部屋を設置しており、どちらかといえば公的な空間になります。2階は、執務室、書斎、寝室、事務空間などがあり、私的な空間になります。3階は展示室となっています。館長のガイドを熱心に聞く学生たちでした。
 その後、3階にあがり、統一部の金暎浩長官との短い時間のミーティングをさせてもらいました。私たち団体の説明、学生からの質問タイムなどがありました。ここでは北朝鮮人権の問題だけではなく、北朝鮮の対南政策の変更により、これからの北朝鮮とのかかわり方、統一に関する質問も出てきました。
 長官も次のスケジュールが入っていたため長い間お話をすることはできませんでしたが、またどこかでお会いできる機会があれば良いなと思います。

ご厚意で用意してくれました

Embassy of the Republic of Korea

 続いては、韓国大使館でのミーティングです。ここでは、自分たちだけではなく、アメリカと韓国に在住する脱北者で構成された会(脱北青年リーダー)の人たちと一緒に、趙賢東駐米韓国大使とミーティングでした。

 お互いに自己紹介を済ませ、趙賢東駐米韓国大使からの質問に答えるという形でした。駐米韓国大使館の公式報道にあるように、今回は、脱北青少年と、青年のリーダーたちとの懇親会をするにあたり、「未来」がキーワードにあったと思います。脱北青年リーダーの人たちは、アメリカの大学で学んでいる方も多く、学業を通じて夢、自由への挑戦をしていました。うちらの学生も彼らの話を聞いて響くものがあればいいなと思っています。

 個人的には、もうひとつうれしい出来事がありました。脱北青年リーダーの集まりの中に、見たことがある方がおられたのです。二人おられたのですが、一人の方が김금혁さんです。以前はYouTubeでも活動されていたのですが、今は更新をお休みしている状態です。学科は違うとはいえ、韓国では同じ大学に通っている先輩のため、ご挨拶をしたかったのですが、時間がなくできませんでした。またいつかどこかでお会いしてみたいです。

 そして、もう一人の方が、정소연さんです。 自分は以前、脱北YouTuberについての学術論文を出したことがあります。その論文はこちらになります。

http://homepy.korean.net/~aska/www/journal/journal/read.htm?bn=journal&fmlid=3616&pkid=185&board_no=3616

その調査している中で彼女のYouTubeを見つけました。海外在住の脱北YouTuberは多くないため、また動画も面白かったのでファンになっていました。知り合いの脱北者のYouTubeのライブ放送に出演されていたこともあり、いつかお会いできたらいいなと思っていました。

 そしてなんと自分たちと同行している撮影陣の一人が彼女と知り合いであることが判明!大チャンスということで、短い時間でしたが急いで写真を撮ってもらいました。そんな自分を見かけた学生の一人が「あの方誰ですか?自分も写真を撮って欲しい」と言ってきたので撮ることに。バスに乗った後、自分やスタッフさんに「あの人に恋人はいますか?」と聞く学生。二人からの「いるよ」の返事にうなだれる学生の姿に、みんなちょっと笑ってしまいました。

唇火傷+緊張していて変な顔になった自分…

 写真を撮ってもらった彼女をはじめ、アメリカと韓国在住の脱北青年の集まりである「脱北青年リーダー」の記事も共有しておきます。脱北者の朝鮮の応援をよろしくお願いいたします。
https://www.rfa.org/korean/in_focus/human_rights_defector/youngdefector-07262024155927.html

Nationals Park

 今日最後のスケジュールは、パドレス対ナショナルズの試合でした。パドレスには、ダルビッシュ投手、松井裕樹投手、キムハソン選手が在籍しており、彼らだけではなく自分もかなり楽しめる試合でした。ダルビッシュ投手は自分たちがアメリカ訪問する前にDL入りしていたので、残念ながら見ることはできませんでした。

 球場入り口

 球場についたのは、試合開始ギリギリでした。ヤンキースの試合は、早めに球場入りをしていたので、試合前練習を見ることができたのですが、こちらではできず。野球人にとっては、試合前の練習が一番醍醐味ありますし、彼らが練習見て「こういうプレーできるようになりたい!こういう練習してみたい!」と思ってくれると一番嬉しいですよね。 ともあれ、試合開始です。まずは、ショートでスタメン出場のキムハソン選手をじっくり見ます。軽快な動きをしているのですが、守備の写真撮っていないことに今気づきました…もったいなかったですね。打席に向かうと、監督、学生から「김하성 화이팅!!」の声が何度も出てきました。

1回表ネクストで準備するキムハソン選手
2回表先頭打者で登場し四球を選びます

 キムハソン選手で盛り上がる一方で、自分は松井裕樹投手の出番を待っていました。もうブルペンにいるのかな?と思っていると、初回の表の攻撃終了後にブルペンに向かう投手陣らの姿を見つけます。よーく、目を凝らすと背番号1の姿があります。

ブルペンに向かう投手陣

 今すぐにでもブルペン近くに行って、声をかけたい気持ちになりますが、会終了後に電光掲示板に自分たちの名前が出るということで、それを待つことになっていました。

CHALLENGERS! N.KOREA ESCAPES!の文字

 うまく写真を撮ることはできなかったのですが、無事に自分たちの名前が見れたので、自由時間になります。コーチとは松井裕樹投手が見たいとずっと言っていたので、急いでブルペンのほうに向かいます。少しだけですが、準備しているのを見ることができ、頑張ってくださいの一言をかけてご飯を買いに行きました。

 しかし、コーチと自分は英語が全くできません。四苦八苦しながら注文を終えて席に戻ると、左腕投手が投げています。背番号1です。コーチの「あれ松井投手じゃない?」の一言に急いでスマホを用意します。

2死3塁のピンチですが
力いっぱい
腕を振りぬき
打球はショートへ
無失点で戻り歓迎される松井投手
なんとかゼロで抑えてきます

 1死からスリーベースヒットを打たれ、1死3塁のピンチを招きますが、後続をファーストポップフライとショートライナーで無失点に抑えます。松井投手が投げてキムハソン選手がキャッチする光景はいいですね。
 そしてお昼に訪問したRFAの記者さんとは、こちらでもご一緒させてもらい、記事にしてもらいました。もしかしたら自分がブルペン行ったり、ご飯を買うのに時間がかかりすぎて、球場でのインタビューはなくなったかもしれないですね。そして記事を読めばお名前が出てきますが、この日はジュリー・ターナー氏とも一緒に観戦しました。中1日での登板です。

https://www.rfa.org/korean/in_focus/nk-defector-youth-baseball-team-challengers-07252024151732.html

 観戦で盛り上がったところで、次は自分たちが野球をする番だと、気持ちを高めてホテルに戻りました。暑い中、1日ユニフォームを着てお疲れさまでした。

せっかくなので野球関連ポーズで


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