第3回E-Juggling Competition エキシビジョン部門について
この記事はみーさん主催のジャグリングアドベントカレンダー2020の12/10の記事となります。今年はコロナのせいで様々なオフラインイベントが開催されず、ほかの人の考えを聞く機会が少なかったのでこのような企画はとてもいいと思います。企画してくださってありがとうございます。
本題に入る前に自己紹介をさせていただきます。私は信州大学ジャグリングサークルCycloid3回生のNKと申します。大学初めで今年3年目のジャグラーです。メイン道具はディアボロで、縦を主に練習しています。
それでは本題に入ります。私は先日、E-Juggling Competition(以下ejugg)のエキシビジョン部門に出場しました。その時の動画がこちらです。できればこの記事はこの動画を再生しながらご覧ください。
1.作成しようと思った経緯
きっかけは零サーバー内にある「きぞはるの部屋」での何気ない会話からでした。前回のアポ~さんの動画でクロマキーが使用されていて、クロマキーの応用で道具を消せないかという検討があり、手持ちの動画で軽く編集してみたところ意外と形になったので実際にルーティンとして構成を組みました。
2.消す「意味のある」技の選択
ディアボロという道具の特性上、基本的に紐の上にディアボロが乗っています。ということはディアボロの重さ分、紐が下に引っ張られることになります。そこでディアボロを消すと上に何も乗っていない(はずな)のに紐が下に引っ張られているという変な現象が発生します。
これを利用することでディアボロが接しているときに視覚的なバグを起こすことができます。これらのことを考えた際に思いつくのがまずインフィニティやインテグラルなどのスティックリリース系統です。あいにく自分はインテグラルが全くと言っていいほどできないのでインフィニティや振り子に限定しました。また、バータックスもディアボロを消すことで同様のバグを起こせると考えたため主なエレメントとして採用しています。
3.動画内の見せ場的なアレ
今回見せたかったのは視覚的なバグのため、最初のハイトスで画面に入ってきた瞬間消したりランチャーリリースであたかもスティックだけ投げているかのように見せたりすることは狙いとしては完璧でした。そのほか、水平でリストロールをしたり2dハイトスをしたりと構成ができた時点で苦手な1d2dを入れるには十分すぎるくらい頑張りました。特にこだわったところは、縦パートにおいてディアボロを紐で取ったことをトリガーにディアボロを出したり消したりするところです。実はディグの回数をミスっているのはここだけの話。まあそんな話はおいておいて今回水平、2dは自分にできる最善を尽くした(やれることをすべてやった)ので少しは成長できたと思います。また、実はジャグラーに見せるルーティンで初めて固定軸を扱いました(3年目なのに)。そういった点でも今回の動画は少し自分の成長になったような気がしています。
4.自分の技術的に諦めざるを得なかったもの
先ほどの項でも少し触れましたが、自分はバータックスの基礎技以外が(ほぼ)できないので案として浮かびましたがジャグリング力的にあきらめたものがいくつかあったのでここで紹介します。
先ほど述べたインテグラル系統のほかに、2ディアボロや3ディアボロの技についての素案がありました。これらは同じ色(今回は緑)で演技することも考えていましたが一つないし二つのディアボロを消したい色とは異なる色にすることでまた違った見せ方をすることができると考えています。これを使うことで動きは2ディアボロ(3ディアボロ)の技なのに一つ見えないだけで視覚的な違和感をもたらすことができるのではないかと考えられましたが、技術的に2ディアらしい動きをする技を撮影することができなかったことが悔しいなあと思います。
また、撮影技術も大してなかった(あんまり思いつかなかった)ので正面から三脚で撮影というベタ中のベタになってしまったのも今思うと悔しいポイントです。下から撮影するだけで同じ縦の技でも全く違う見せ方をすることができたのではないかと思えます。
いわずもがな編集技術ももっと欲しいと考えますね。今回はpremiereproを使って編集していますが、AfterEffectも使えばもっといい動画になったのではないかなと思いますね。カメラ操作などでもっと工夫できたらよかったなと思います。
この動画は考案から提出まで1か月半くらいだったのでもっと構成を練って、編集もある程度理想像をもって撮影に臨めばよかったなと思います。
5.この動画の今後の展望について
この動画では道具を消すことをメイン(それ一本)で構成を組んでいたのですが、動画提出期間終了後に思いついたものが一つあります。それが以下の動画です。
このように、本編でやったものとは逆に道具「だけ」を残してみるのもまた違った見え方になると思います。現に↑の動画では同じ動画を2回再生していますが前半は未編集のものを、後半は道具だけを残した編集を施したものを載せています。実際、道具を消すか道具以外を消すかでかなり見え方は変わってくると思います。もし次回作る機会があればこの要素も加えて構成を組んでみようと思います。
6.最後に
ここまでご覧いただきありがとうございました。今回、エキシビジョン部門に出させていただいて、新しいことをするだけじゃ万人受けしないんだなあと強く感じましたね。ですが作るうえでこのコンセプトは絶対に妥協したくなかったので皆さんにお見せできたことだけは満足です。次はver1.5.7くらいのものにして完成させたいですね。観客投票で「わからせる」にはもっと技術が必要だと感じました。精進します。それでは。
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