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初日のアウトストラングル作戦とは

このnoteを始めた時から、初心者向けポジションとして紹介している「初日のアウトストラングル作戦!」ですが、最近読者になっていただけた方も増えてきましたので、改めてマガジン記事として整理しておきますね。

まずはショートストラングルというスプレッドについて簡単に説明しておきましょう。

ショートストラングルとは

ファーのCALLとPUTの売りを同数しかける戦略です。

現在の日経平均が23250円とした場合、

09 C25250 売 1枚 13円
09 P20250 売 1枚 47円

という感じで、CALLとPUT両サイドの離れたところを売るという形ですね。

1ヶ月後に上記例だと5000円幅の中に収まれば、13円+47円=60円 → 6万円の利益となります。

どこを売るのか?

両サイドを売る場合、どこを売れば安全かということになりますね。

「初日のアウトストラングル作戦」とは、SQ日を超えて期先が期近に変わる初日に両サイドの売りを建てるのですが、それぞれどこを売るか・・をSQ値から探ろうということです。

初日のアウトストラングル作戦 計算方法

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[SQ値+SQ日の日経VIから算出する幅]

これが基本となります。

CALL側は、日経VIの値によって+1800円~+3000円。
PUT側は、日経VIの値によって-2800円~-4200円。

例えば、8月限のSQ値は23350円で、8/14の日経VIは21.10でしたので、以下のように算出しました。

CALL:23350+1900=25250 → C25250を売る
PUT:23350-3000=20350 → P20250かP20375を売る

あとは、SQ日のチャート状況や受給も考えながら、双方のプレミアムも見て売るところを決めるわけです。大体CALL側で20円以上、PUT側で45円以上で最もファーを売る感じですね。

ただプレミアムから逆算して、その結果試算した位置よりも近いところを売り過ぎると何のために試算したか意味がなくなるので注意してくださいね。

毎月の具体的な売り行使価格の計算方法、利確・ロスカット設定など別記事にて「初日のアウトストラングル作戦! 完全版」を公開しております。
実際にアウトストラングル作戦で利益を出したいと興味をお持ちいただけたら完全版の方をご覧ください。

完全版では毎月SQ値とその日の現物終値が確定次第、翌限月の売りポイントを公開しております。

勝率は非常に高いので損切りはしっかりと!

この「初日のアウトストラングル作戦」はかなりファーを売っているので、非常に勝率は高いです。

例えば2018年は12ヶ月全勝でしたし、2019年は11月限のCALLだけ負けでしたので11勝1負でした。そして2020年はコロ助ショックで3月限で大敗していますが、その後は全て勝ちとなっています。

単純に期中の含み損にビビらず、SQ決済に持ち込めば勝率は上記したとおりですが、しっかりとロスカットしていないと負けの時に「ドカン」を喰らうので注意が必要です。

しかし、勝率が高いというのは人間がトレードする以上精神的に優位に立てますし、証拠金も少しづつ増えるので重要な要素です。

損切りさえしっかりできれば、少し利益率を落としても利益を積み上げられます。
そして、初日のプレミアムが高いうちに両方を同時に立てることが重要なので、新しい限月が始まったらまずファーのショートストラングルを検討するのは割といい作戦ではないかと思います。

それではまた!

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