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7/21 日経225オプション考察

早いものでもう7月下旬週に入りました。
今週の取引日は僅か3日、そして本当なら東京オリンピック開幕まで3日というお祭り週間だったことを考えるとなんかやるせないというか、本当に別の並行世界では聖火リレーもやってるんじゃないかと思ってしまうくらいです。

7/20の日経平均は引け間際に戻して21円高、+0.09%となりましたが、東証1部の売買代金は僅かに1兆6776億円と、先週の1兆8000億台をさらに下回る閑散相場。完全に夏枯れの様相ですね。

海外大手の手口は基本的に上なんですが、この夏枯れ相場ではなかなか上にもっていくのは厳しい感じですね。でもなんだかんだ下値はそれなりに固そうな雰囲気もあり、結局まだレンジを続けるのでしょうか。
その辺、チャートを確認していきましょう。

移動平均 日足

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https://www.tradingview.com/x/wu5fGxn9/

7/20の終値では5MAの22743円を僅かに下回る22717円。
引き方によって変わるのでアテにならないとは言え、下値のトレンドラインで下げ止まりました。

明日の5MAは7/14の足が抜けるのでまた上向きになる可能性があり、5MAの上を維持できればまだ23000円を試す展開なのはまだ変わらず。

しかし5MAを割るとすぐ下の25MAが22500円で、ここを割るとかなり厳しい形になるので、4連休までにしっかりと反発できるかでしょう。明日上に行けないと、明後日は4連休前で上値が重くなりますから明日の動きが注目です。

ボリンジャー 日足

日足ボリンジャー0720

https://www.tradingview.com/x/APuAlh3Y/

今日はボリンジャーをチェックしておきます。
と言っても、バンド幅がかなり収縮してきている・・・以外はあまり見どころがありません。

見ておくべきは、バンド幅がかなり狭いことはもちろん、+1σ、+2σ、+3σが下降している点ですね。25日線であるゼロラインを中心に上と下が真ん中へ向かっている形なので、本当にどちらかに抜けるのか分からないということなんですね。

ボリンジャーからはいつトレンドが発生するかのタイミングは掴めないのですが、かなり収縮しているので、いつ上下に跳ねてもおかしくないということだけは頭の片隅に入れておきましょう。

海外大口 オプション8月限手口

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<CALL>
7/20は一気に大きな枚数が動いてきました。現物の売買代金は閑散ですが、オプションの方は大口同士の空中戦が展開されています。

まずアムロがC23750を大きく買い越した影響で、1360枚の買い越しとなりました。そして、C23250の方は逆に939枚の売り越しとなり、累計で1405枚の売り長となりました。

ゴールドマンがC23000を大きく買い越していますが、その他は240枚の売り越しとなり、先週よりも上値が重いことを伺わせる建て方となってきました。

<PUT>
PUT側は売り買い交錯で目立った形にはなっていません。
P22000が128枚売り決済されて、累計385枚の買い長となりました。

なお今週から1000枚以上建玉がある行使価格について、上方向をピンク、下方向をブルーで色分けしました。

海外全体ですと、CALL側で23250円に売りの壁があって水色、その上は23750円に買いヘッジがあってピンク・・という感じですね。

ゴールドマン手口

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ゴールドマンは先週C22750に大口買いを入れており、1562枚の買い長で今週を迎えています。
なので、23250円以上を取ってくるぞ!というポジションですね。

しかもPUT側でP22500を570枚売り越し、P22375を363枚売り越しですから、22500円以下には下がらないポジションも積んでいます。

かなりしっかりとした上目線のポジションになっているので、ゴールドマンの上仕掛けには注意が必要です。

アムロ手口

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アムロは今日大きくポジションを取ってきました。

C23750を1450枚買い越し、逆にC23250を今日も657枚と大きく売り越し、累計で2445枚の売り越しという巨大な壁を作ってきています。

その他CALL側は枚数が多い割に決済、反対売買メインなので、少し縮小してきたという感じです。

色分けで分かるように、22500円以上23250円以下という狙いは先週と変わっていません。

ただPUT側も反対売買メインで縮小決済しており、下がっても22250円以下には下がりにくいという形になっています。先週少し積まれたPUT買いも今日縮小されたので、下がると言っても大して下げないというバランスですね。

明日アムロがCALL側で23000円前後を売り決済し、さらにC22500も縮小してきたら、上へのパワーがさらに減少することになります。その辺を注目しておきます。

日経平均先物 9月限月

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今日は日経平均は最終的にプラテンしたのですが、先物は結構売られていました。
ラージ+ミニで2613枚の売り越しで、TOPIXを入れたら6821枚の売りまで膨らみました。UBS以外の欧州勢が売ってきている点は注意したいところです。

先週金曜は-164枚と売りは僅かですが、それでも木金月とこれで3日連続売り越しとなっています。
海外勢が先物ベースで売りに転じてきていますので、ヘッドラインによっては売りが加速する可能性がまた今日の手口で出てきたなという感じです。

明日の戦略

今日は個別銘柄ということで、ファーストリテイリングとソフトバンクグループをみてみましょう。

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まずはファーストリテイリング。
日足では完全に下落トレンドですね。6/11に天井から5MAを切って以降、ほぼほぼ5MAで頭を叩かれていますよね。なかなか厳しい形です。

5MAを切ったら一旦利確というセオリーどおりの綺麗な動きです。

そして次はソフトバンクグループ。

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こちらは日経平均の4月からの戻り上昇を支えた銘柄で、特に7月に入ってから一段高となっています。
そして何故今日取り上げたかというと、今日天井圏で5MAを割り込む大きな陰線を引いたからですね。

ファーストリテイリングのような動きになってしまうとすれば、ここから25MAまでの押しを試すかも知れませんし、そこを割り込むとまた下落トレンドへとなってしまうかも知れません。

そして、この2銘柄はご存知のとおり値がさ株で、日経平均を大きく左右する銘柄です。

指数(インデックス)というのは、まず個別銘柄が最初に動き、それに追随してくるのが通例です。日経平均寄与度の高いソフバンやユニクロの動きは、日経平均の先行指標になりえます。

そして今絶好調のソフトバンクグループが一旦の天井を付けてしまったとしたら、日経平均も追随して下げ圧力が高まってしまいます。
今日のソフトバンクグループの陰線は非常に大きな意味があるように感じました。

半導体も少し落ち着き、今日は東京エレクトロンもまた5MAを奪還するなど、ハイテクの押し目危機が少し後退したのはいい傾向ですが、今週は安川電機の決算もあり引き続きハイテクが戻せるか正念場でしょう。

このように、日経平均寄与度の高い銘柄が総じてピークアウトに向かってきており、マザーズに続いて日経平均の息切れも十分起こり得る状況になってきました。

強気のゴールドマンの手口によって上目線を持っていたのですが、やはり大きなワクチン系ヘッドラインで上に強引に引っ張り上げるような出来高にならないと、基本 横ばいか若干下目線になってきた気がしています。

一方で上昇期待の話題としては、個人投資家が相当売り目線になってきていること。国内個人投資家の逆に海外大口が持っていくというのは、中途半端なオシレーター系テクニカルよりもよっぽど精度が高いです(笑)

先週、まさかのレバレッジETFが売り禁(在庫切れw)となり、逆のダブルインバースは膨大な信用買い残が積まれています。つまり個人は大量に売ってきているということ。

個人は23000円付近まで行けばそこから下落の方に張っていて、またいびつな需給になってきています。
こうなると大体上に跳ねます。そして慌てて損切りさせられたところで一気に下落します。

ということで、私はまだ直近23200円超えまであるかも・・の相場観にしつつ、でも上はそれ以上は難しいとしてファーのCALL売りは慌てず対処しようと思っています。

もし23000円付近まで行けば、そこからCALL売りが美味しいと思っています。ですので、ここから上を買うようなことはせず、少々上がっても安易に高値掴みを喰らわないよう注意が必要です。

それではまた!

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