3/4 日経225オプション考察
先週末の1200円安からずっと続いてきたジェットコースター相場がようやく一息付いたような1日でしたね。
ザラ場安値が29336円、そしてザラ場高値が29604円と、その差は268円。
最近の高ボラ相場から見れば非常にゆったりとした動きとなりました。
売買代金もそこそこ落ち着いてきたので、ここから少しゆっくりとなるかな・・?と思っても明日から米国指標週間ですw
本日3/3の22:15にADP雇用統計が出てきますし、その後0時になるとISM非製造業景況指数が出ます。
そして木曜深夜にはパウエルFRB議長の発言が控え、3/5の雇用統計へと続きます。
これでまた金利が暴れだして株価が反応するような事態になれば、またボラが急上昇する展開もあり得ますので、今週はこれからが注意期間ですね。。
移動平均 日足
https://www.tradingview.com/x/Ud6TZwQy/
今日は陽線で150円高ですから何となく「しっかり」した展開に思えるのですが、平行チャネルで見ると危ういですね・・・
ただギリギリ5MAの上を維持できたのは良かったと言えます。
今日の終値で5MAは29552円。。終値は29559円ですから僅か7円だけ上になりました。
明日はまだ5MAが低下してきますから、ここをしっかり上抜いていかないと、下げてくる5MAの下で推移するといつ25MAを割ってもおかしくない弱さとなります。
上値を切り下げている水色ラインも結構な角度で落ちてきているので、この水色近辺で上値を叩かれるようですと、もう一段の下げを警戒した方がいいかも知れません。
一目均衡表 日足
https://www.tradingview.com/x/hvaiEjDc/
今日はちとボリンジャーバンドに飽きたので一目均衡表を見ておきましょうw
まず今日の時点で赤い転換線は29763円。そして緑の基準線が29172円。
この間でここ1週間は動いているというところを認識しておきましょう。
オプション手口の上と下の節目と似通ってますよね。
そしてこの緑の基準線は25MAとほぼ同じ29200円近辺ですから、ここを割るとヤバいと思っておきましょう。1月末の急落時も基準線で止まってますよね。
そして上値はやはり赤の転換線である29750円ドコロを抜けていけるかでしょう。
またMACDの方は陰転の売サインのまま下落方向で、ヒストグラムも減少していません。すなわちMACDからはまだ売り圧力がそこそこあることを示しています。
なのでやはり29750円を超えて、そして次に30000円近辺まで戻せるかどうかが焦点になります。
海外大口 オプション3月限手口
<CALL>
本日3/3の海外勢合算ですが、CALLサイドはC30000だけが364枚の売り越しで、これは買い戻しとなりました。累計で1737枚の買い越しまで少し減少しました。
ただATM近辺はほぼ動きなしで、昨日とほぼ見解は変わりませんね。
海外合算で見ると、C29500より上のCALLは比較的買いが多くて、30000円を少しオーバーシュートしての上昇はありそうな形に見えますね。
ISMや雇用統計で動いてくる可能性は見ておく必要があります。
<PUT>
一方でPUTサイドですが、こちらは引き続き枚数が出ません。
P28500、P28750、P29000は400枚単位でアムロ、バークレイズ、モルガン・スタンレーあたりが売り買いをしていますが、その他の大口があまり動いていません。
結果合算しても方向性が出ないのですが、今日はP28500が241枚買い越しとなりました。
残高が開示されたP29000の買い残が760枚、そしてP28500が598枚の買い残と、少し29000円より下のPUT買いが増えてきた点は注意しておきましょう。ただまだ枚数少ないので、明日以降PUT買いが積まれるかどうかですね。
ゴールドマン手口
ゴールドマンは今日は売りをCALL、PUT共に少し入れてきました。
C30500を110枚、C30375を99枚、C30125を84枚とファーのCALLを少しづつ売り乗せしてきています。
ただ、昨日820枚売ったキーポイントであるC30000は今日は触ってきませんでした。
PUTサイドではP29750を100枚だけ売ってきましたが、まだこれだけだとヘッジでプレミアムを取りに来る売りだと思います。何せP29000は今日も20枚買い乗せして、累計で1179枚の買い越しになっていますので。
なので、オプション手口ではかなり下目線は変わらずです。
このゴールドマンのC30000の売り玉が半分くらい決済されないと、なかなか上値圧力が大きいなあと感じます。
アムロ手口
今日のアムロは、昨日買い戻した30000円近辺をまた売り乗せしてきました。
C30000を534枚売り乗せ、そしてC30125は263枚売り決済してきました。
これでまた少しC30000の売り玉が厚くなったので、上値は重い・・というようなバランスでしょうか。
PUTサイドは引き続き29000円に大きなPUT売りを持っていますから、29000円以上30000円以下・・という形で調整してきたように見えますね。
海外勢日経平均先物 3月限月
3/3は日経平均が+0.51%で、TOPIXも+0.51%と同じ上昇率となりました。
そして今日はラージ+ミニが素直に買われて1615枚の買い越し、一方でTOPIX先物は921枚の買い越しとなりました。
個別で見ると、ゴールドマンがラージ+ミニ+TOPIXで19枚の売り越しとほぼ拮抗。売りが一旦止まりましたね。
JPモルガンも732枚の買い越しですから、こちらも売ってきませんでした。
そして今日もTOPIX込で3273枚と買い越してきたモルガン・スタンレーの動きが気になりますね。
先週までの売り越し基調から一転、今週は3日間で8000枚以上買ってきています。累計も23000枚の買い越しから今31000枚の買い越しですからね・・何を狙ってるのかイマイチ想像できないですが。。
今日の着眼点
今日はeワラント証券さんが公開している「ヒンデンブルグ・オーメン」が1年以上振りに点灯したということで、ここを見ておきましょう。
ヒンデンブルグ・オーメンとは、eワラント証券さんのHPから拝借すると
ヒンデンブルグオーメン
米国市場の株価急落を予兆するシグナルです(毎営業日更新)。点灯後おおよそ1ヵ月ほどが下落警戒期間となります。しきい値とする条件値によってシグナル点灯の有無は異なりますが、eワラント証券株式会社投資情報室で株式投資に対する総合的な有意性から独自に定義して情報を提供しています。詳細はこちらのレポート(英文)をご覧ください。
とのことで、結構当たる急落サインとして知られています。
基本的に米国市場の急落を予見するものですが、当然日本市場も米国の暴落に巻き込まれますから、日経平均の下落サインとして見ることができます。
興味のある方は以下のリンクでみてみてください。
そして、週足で2018年からの日経平均のチャートでこのヒンデンブルグ・オーメンが点灯したポイントをみてみましょう。
直近でヒンデンブルグ・オーメンが注目されたのは、やはりコロ助ショックが起こる2週間前の2020/1/28にこのヒンデンブルグ・オーメンが点灯していたという事実でしょう。
そこからコロ助ショックで大暴落でしたよね。このイメージが多くの人に残っていると思います。
ただチャートを見て分かるように、サインが点灯してから下げた時をブルーで、上昇ないし横ばいだった時をピンクで垂直線を引いていますが、まあ半々くらいですかね。
急落した時のインパクトがデカイので、点灯したら下げる!ように思えますが、かなりダマシが多いのも特徴です。しかも遅行サインなんで、点灯から反応までMAX1ヶ月なので、水星逆行と似たような話とも言えますw。
ただ、高値圏でレンジ期間が短い中でヒンデンブルグ・オーメンが点灯した場合、早い段階で急落になることが多く、5%から7%くらいならサクッと調整してきます。
丁度雇用統計の週、そして次週はメジャーSQというところでこのヒンデンブルグ・オーメンが点灯したということは、それを基点に「下げる」目線も持っておかないといけなくなったかなと思います。
2018年は結構ダマシ多かったのですが、トレンドが出ている時のヒンデンブルグ・オーメンは逆行下げにワークしそうで、ちょっと不穏なメジャーSQ週間を予想させますね
それではまた!
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