8/20 日経225オプション考察
本日8/19は日経平均が3日ぶりに反騰、59円高の23110円でした。
朝方22953円まで押してこのまま下押しするかとヒヤッとしましたが、やはり昨日書いたように23000円のサポートはかなり強固でそのまま後場は強かったですね。
ただ今日も東証1部の出来高は1兆6966億円とこれで今週3日連続で大きく2兆円割れ。マザーズは活況なものの、大型株に資金が回らず非常に上値が重いですね。
今日の動きが短期トレンドの方向を決めるかなと思っていたのですが、果たしてどうだったでしょうか。
早速見ていきましょう。
移動平均 日足
https://www.tradingview.com/x/UI5Ee79F/
昨日の記事で「明日も少し5MAが上昇するはずなので、小幅の動きですと5MAを上抜けることができません」と書きましたが、まさにそのとおりの展開でしたね。
59円高と反発できましたが、この程度では5MAを上回ることができませんでした。
とは言え、また少し上向いた25MAは割らずに推移できており、パラボリックも陽転のまま。75MAが200MAを上抜くゴールデンクロスとなり、中期ではまだ緩やかな上昇トレンドとも言えます。
モメンタムもゼロラインより上で踏みとどまっていて、日足チャートからは上か下か読みづらい状況で今日を終えてしまいました。
あと2日ほどで窓埋めと25MAの位置が交差するので、その辺で直近の押し目を作りそうなイメージをもっているのですが、果たしてどうなりますか・・・
結局今日の値動きでは短期トレンドがどうなるか、私には判断できず明日へと持ち越しとなりました・・・
ボリンジャーバンド 日足
https://www.tradingview.com/x/iB0kL7LT/
連日ボリンジャーバンドですが、今はトレンドを測るのに最適なのがボリンジャーバンドだと思うので、今日もしっかりと見ておきます。
今日の若干の上昇でギリギリ+1σを上抜きました。これで何とか短期上昇トレンドを維持できた格好なのでこの陽線は意味がありますね。
まだ日足チャートでは上昇トレンドが崩れていないので、今日のナイトの動向にもよりますが安易なショートはまだ危険だと思います。
終値ベースで5MAを割って、ボリンジャーの+1σも割った形になると押し目を付けにいく動きとなるので、それを確認した方がいまの状況だと安全かなと思っています。
海外大口 オプション9月限手口
<CALL>
海外勢は各社ともあまり大きな建玉を取ってきておらず、合算すると200枚以上出来た行使価格がありませんでした。
C24000が140枚買い決済されたものの、まだ売りは2210枚積まれています。
これ以外は僅かに買いが積まれただけで、昨日からほとんど状況は変わっていませんね。
<PUT>
本日8/19は日経平均が僅かに上昇したものの、PUT側は少しファーに300枚前後の買いが入りました。
P22500が288枚買い決済され、累計の売りは224枚まで縮小されました。
そしてP22250は365枚買い越しで累計394枚の買い長となりました。
数は少ないものの、全体的にPUT側は買われており、少し下へのヘッジが意識された感じでしょうか。ただP23000はほとんど買い決済されないまま、まだ922枚の売り壁が設置されたままです。
連日書いていますが、このP23000の売りが解消されないうちは底堅いのかなと思います。
ゴールドマン手口
ゴールドマンは本日はCALLで一切ポジションを取らず。
PUT側もP22750を200枚買い越して、少し下へのヘッジを積んできました。まだゴールドマンのターンは来ていませんね・・・
アムロ手口
8/19日中のアムロはデルタが-501。昨日ナイトと合わせても大きくプットサイドに振ってきました。
C23500を475枚売り越し、C23625を191枚、C23750を210枚とそこそこの枚数を売ってきました。これでC23500の累計売り枚数は1144枚と1000枚水準を超え、「23500円まで上がらない」という壁を作ってきました。
最初は24000円に売り壁でしたが、500円下の23500円にも第2の壁を作ってきました。
一方でC23000は120枚売り決済して、726枚の買い越しまで縮小してきており、CALL買いはかなり減少させてきましたね。
PUT側はP22750を売ってP22625を買うトレードをしていますが、これでP22750の売りも1020枚と1000枚水準超え。P23000とP22750に売り壁を連続で作っており、23000円以下には下がらない・・という形を強化しています。
これでアムロの形は、23000円以上23500円以下というかなり狭いレンジでのポジションとなってきました。ここからどちらに振っていくのか、それに合わせてポジションを取っていきたいところです。
まあ、23000円割った辺りで50円くらいのPUT売り、23500円に近づいたら35円くらいのCALL売り・・みたいなイメージでしょうか。
日経平均先物 9月限月
8/19の日経平均は+0.26%、TOPIXは+0.19%でしたが、先物はラージ+ミニは僅か256枚の買い越しに終わりました。一方でTOPIX先物は2781枚買い越しとなり、今日はTOPIX側が先物で買われた格好です。
オプションで強気継続なゴールドマンですが、今週はTOPIX側で少し大きく買い越してきています。もう少しラージ+ミニ側で買い枚数が積まれるてくると、一旦上を目指す展開が考えられます。
一方で最近ずっと見ているクレディ・スイスは、今日は456枚の買い越しと中途半端な形ですので何とも言えないですね・・
ただ、先物売りから買いへと転じたという点はちょっと意識しておいた方が良さそうです。
明日の戦略
今日は少し趣向を変えて、VIX、日経VIとskew指数を見てみましょう。
まずVIXと日経VIですが、いずれもコロ助ショック以降は20を下回らない状況となっています。昨年は16を下回ると超楽観と言われていたのですが、いくら株価が高値圏になってバブルっぽい動きになってもコロ助ショック以降は20を割らないようになってきました。
であれば、直近の底値は20.5あたりで、21前半というのはほぼ最安値の位置と考えた方がいいかも知れません。
VIXやVIが底値圏で推移し始めると楽観相場となり、何らかのヘッドラインや経済指標でVIXが急騰することになります。VIXやVIが急騰ということは、株価は暴落ということですから、常にそこは意識した方がいいと思います。
そしてS&P500のオプションプレミアムから算出される別指標、skew指数も見ておきます。
skew指数とは別名ブラック・スワン指数とも呼ばれ、数値が高くなると大きな暴落に繋がるサインだと言われています。
ここ最近のskewは130~140と高い位置で推移していて、またここ数日で徐々に上昇してきています。skew指数は上がるとすぐ株価が下がるというようなものではないのですが、VIXが底値でskew指数が上昇というパターンは、なにか大きな急落に見舞われる・・と市場が警戒しているということです。
日経平均で見ると、現状は23000円の底値が堅いとも言えますが、VIX、VI、skewという指標で見た場合、警戒が必要な位置にあることがわかります。
これをオプション戦略に応用するならば、
・ファーのPUT売り → 早めのLCか反対売買注文を忘れずに
・少しファーのプットデビットスプレッドをローコストで
あたりでしょうか。
skew指数が140超えてくる展開になれば、下がった場合に少しの押し目ではなくガツンと下げる可能性が出てきているということですから、
09 P21500 買 78円
09 P21250 売 63円
あたりで仕掛けるのは面白いんじゃないでしょうか。コストは1.5万円で済みますし。
ここに日足ボリンジャー等を組み合わせて、下がる予兆が出たらこういう戦略もありかなと思います。
いずれにしても今は出来高が少なく、先物主導で上下にガツンと振られる可能性があるので、急落には気をつけておきましょう。
それではまた!
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