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10/15 日経225オプション考察

本日10/14も相変わらずの閑散で値幅が小さいという相場になりましたね。
日替わりでチャート形状や構成銘柄の良し悪しがコロコロ切り替わるという有様で、非常に動きづらい状況となっています。

日経平均は前日比で25円高で+0.11%と底堅い展開を見せましたが、その中身はと言うと225銘柄のうち上昇はたったの47。値下がりが172を数え、ファーストリテやソフトバンクGでの押し上げが強かっただけという悪い上昇でした。

それを示すかのようにTOPIXは-0.32%とマイナス圏に沈み、日経平均とTOPIXの増減率では0.4%以上の開きが出ました。

こうなってくると今日の日経平均の上昇は少し割り引いて考えねばならず、チャートの形と合わせて明日以降の動きを見ていきたいと思います。

移動平均 日足

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https://www.tradingview.com/x/KXXCfgCT/

連日ご紹介している上昇フラッグ型持ち合いのトレンドラインを表示切り替えしてみると・・
今日は綺麗に紫のサポートラインで下げ止まり、狭い黄色と紫の間にピタッと収まってきました。

連日下ヒゲの先っぽである23500円を下値支持として踏ん張っていますが、いよいよまた持ち合いのラインが交差する地点に近づいています。

黄色の上値を抜けるのが23700円。10/9の直近高値が23720円。ずっと書いていますが、上ならば明日あたりに抜けてこないと苦しくなりますね。

紫のラインはまさに23500円で今週の強い下値支持ですから、紫を下離れたら25MAの23380円で下げ止まるかどうか。

モメンタムも上昇方向なので、まだやや上の可能性の方があるかなという形でしょうか。

ボリンジャーバンドの方は+2σへは付いていけず、上昇の勢いもまた薄れた感じですが、+1σは維持しています。5MAと+1σの双方を上抜いていますので、引き続き短期上昇基調は変わっていません。

TOPIX 日足

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https://www.tradingview.com/x/YbQuCC6Q/

今日はまたTOPIXを確認します。
冒頭に書いたように日経平均はプラ転できましたが、TOPIXは-0.32%に沈みました。

ただこれでも陽線なんですよね。今日も25MAで何とか下支えされて、でも5MAまで届かずということで、5MAは下降に転じました。明日もこの水準でウロウロなら5MAは一段と下降してきます。

25MAが節目でもある1640ptとなっており、ここを維持できるか割るかで方向性が出てくるかも知れません。

1620ptを割らない限り25MAは緩やかな上昇を続けますので、25MAが上向いている間にここを下値に直近高値の1660pt近辺まで戻せるかどうかでしょう。

ただ、米決算で先陣を切った金融セクターで、予想よりいい決算だったJPモルガンやシティが決算後に下げており、その影響か今日は三菱UFJやみずほも軟調と、なかなかTOPIXが好転するヘッドラインも出てきていませんね。

危惧している大崩れにはなっていないものの、このまま25MAの攻防がとても怖いなと感じています。

海外大口 オプション11月限手口

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<CALL>
今日はやはり注目はC24000の動向でしょう。

昨日C24250が896枚売り越しとなりましたが、今日は2つ下のC24000が729枚売り越しとなって、636枚の買い長の玉が一気に返済されてドテン売り93枚と変わりました。

この売り主体は後述しますが、アムロの946枚の売りです。

結局海外合算で見ると、ATMのC23500の買い越し445枚以外はほとんど買い玉がない状況になり、C24350の売り769枚までスカスカ(売り買い交錯でフラット)の形となっています。

まあ、ファーにそれなりの枚数が積まれているはずで、当月集計だけだとそこを把握できてないのですが、それにしてもATM近辺でほとんど積み枚数が出てこないという珍しい状況になってきています。


<PUT>
PUTは今日も閑散。
閑散というか200枚単位ですが、売り買い交錯してますね。
で、結果的にプラマイゼロになってる感じ。

例えばATMのP23500は合算すると7枚しか売り玉が出ていませんが、
買い主体:モルガン・スタンレー 342枚
売り主体:ソシエテ 260枚、アムロ228枚
のような感じで、200枚300枚でやりあっている結果、売り買いゼロ付近という感じですね。

ゴールドマン手口

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CALL側は今日もC24000を100枚買い増しして、累計200枚の買い越しとしました。

動きとしてはこれくらいで、PUTもほとんど触ってきていないので、引き続き1000枚以上のPUT売りCALL買いであり、これはブルシンセの形を継続中です。

アムロ手口

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アムロは今日C24000を946枚一気に売り決済してきました。
1513枚の買い越し玉の2/3を決済したことになります。

ほとんどプレミアムも動いていないので、利確でも損切りでもなく、ポジションの移動整理だと思われます。ただ、24000円以上を近々目指す動きをするんじゃないかという期待は、この一気の売りで少し萎みました。

引き続きATM以上のCALLはコンスタントに300枚から500枚で各行使価格で買い越しなので、上目線は変わっていませんが、このC24000決済がどういう意図か私ごときでは予測できないです・・w

一方でPUT側はATMのP23500を228枚売り越して、ここの買い玉も全決済、ドテンの売り61枚と変えてきました。

一旦の下値支持が23500円なのかな・・という目線にしてきたとも取れます。

日経平均先物 12月限月

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本日10/14は、特徴的な動きとなっています。
ラージ+ミニは3314枚も買い越しとなったのに、TOPIXは逆に6242枚も売られました。

結果的に日経平均はプラ転、TOPIXはマイナスに沈んだままなので、それを見ればそのとおりの動きにも見えますが、どちらの指数も変動幅は微小なのに、先物は今日大きく動きました。

個別でも特徴的な枚数はないものの、モルガン・スタンレーが少し大きく買い越したことと、クレディ・スイスの売りが止んで766枚の買いに転じたあたりでしょうか。

TOPIX先物が今週に入って3日連続売り越しで、既に9000枚近く売られているのが少し気になります。

明日の戦略

とりあえず底堅く上値は重いという狭い幅のレンジであって、出来高を伴う大きな動きも感じられないですから、オプショントレード的にはショートストラドルやショートストラングルが安定している状況ですね。

ただやはり、この安定して「動かない動かない」とブウたれるような時に急騰、急落が来ますから常にオプション売りで仕掛けている場合はシートベルトを締め直す必要があります。

そして、やはり今は基本的に高値圏ですから、急落の方をケアしないといけません。

そこで無理やりチャート以外で下がる懸念を探してみると・・・
騰落レシオと信用評価損率のペアでみた場合でしょうか。

騰落レシオ1014

まず騰落レシオは基本的に先行指数というか、過熱感が出てアラートが出た後にしばらくしてからドスンと来ることが多いです。まあその場合は、25日の騰落レシオが130超えを数日続け、その後10日位たってドスンなんかが多いですが、今回は120を超える過熱期間が2-3日ですぐ冷やしが入っていますので、言うほど過熱感はないかも知れません。

が、130超え、125超えあたりを経過して1週間程度経ってきていますから、少し急落警戒をしないといけない時期でもあります。

信用評価損

そして信用評価損率も-10%まで来ました。
10%割れて1桁に入ってくるといよいよ天井になってもおかしくない水準です。信用評価損率は割と一致指数ですから、10%割れ水準で2~3日以内にストンと急落が襲ってくることが多いです。

米国の決算を起点に潮目が変わるという可能性や、水星逆行という一応の警戒要因もあります。過熱感&日柄で丁度いい時期に来ているのも事実なんで、急落の警戒は必要でしょう。

ただ、相場の方はまだまだジリジリと高く、NYダウまで最高値を取りに行く動きがあるかも知れません。なので、下がる前に打診でショートを入れたりCALL売りをすると焼かれかねません。

ですが、下げだすと足は速いはずなので、下げ始めたところで早めにロングの利確やPUT売りの手仕舞いなど、いつもより早めに動いた方がいい気がしています。この嗅覚が相場で生き残れるかどうかの境目ですしね。

皆さんもくれぐれもここで楽観に傾かないよう注意してください。

私はもう1セット CALL側で売りかレシオを建てる余力を残しているので、プレミアムがあるうちにCALL側で仕掛けようかと思っています。
※舌の根も乾かぬうちに楽観w

それではまた!

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