8/28 日経225オプション考察
ドキドキしながらパウエル発言を待ちつつこれを書いておりますが、アップする頃には動きがあるかも知れませんね。
ということで、本日8/27はジャクソンホールでのパウエル発言待ちで動きづらい展開・・・とかもっともらしい説明で、思いの外弱い82円安の23208円で終わりました。
それにしても木曜の弱さは群を抜いてますね・・
今日明日は外部要因ないしヘッドラインで振らされる可能性がありますが、まずは毎日の繰り返し、しっかりとチャートと手口を確認してからヘッドラインに備えましょう。
移動平均 日足
https://www.tradingview.com/x/AOFb7dl5/
今日も日足とモメンタムからみていきます。
昨日5MAの23180円を割ったら要注意と書きましたが、本日のザラバ安値が23177円でほぼその水準で下げ止まりました。ほぼ5MAをサポートにできた格好ですね。
なので8/27終値ベースではまだ底堅い、崩れていないという形になります。
明日5MAは23185円近辺ですから、下げる展開になると5MA維持が厳しくなってくることになります。
そしてモメンタムはとうとうゼロラインを僅かに割ってマイナス圏に入ってきました。何とか23000円より上でとどまっているとは言え、上昇圧力はかなり落ちてきている点は注意しなければなりません。
前回モメンタムがゼロライン近辺で揉んだ後に力尽きて割ったところが7/28。
そして翌7/29から3日で900円も日経平均は急落しています。モメンタムは5MAとのデッドクロス、及びゼロライン割れで一旦押し目を作りやすいので、引き続き急落に注意しないといけません。
ボリンジャーバンド 日足
https://www.tradingview.com/x/lwdCTL9M/
本日もしぶとくボリンジャーバンドです。
こちらも非常に分かりやすく、+1σの23170円で反転して下げ止まりました。
これで3日連続+1σと+2σの間で横ばいですが、いよいよ+1σ割れが近づいています。明日上昇できないとボリンジャーバンドでの確認は終了し、上昇波動はリセット、22750円を軸としたレンジへと逆戻りとなります。
5MAと+1σが23160円から23185円でほぼ合致しますから、この水準を割ると同時に割ることになります。
そうなればまた25MAの22800円近辺までの押しを見ないといけなくなりますので注意してください。
海外大口 オプション9月限手口
<CALL>
今週は連日同じ動きでして、本日8/27も海外勢で逆の相場観で拮抗しています。ざくっと言うと、アムロとクレディ・スイスの手口が逆なんですね。
C24250が209枚買い決済されて、24000円以上のCALL買いが縮小されてきているかも知れません。
ここ以外はどこも2桁のCALL売りで、少しづつCALL売りが増えています。
そしてC24000の累計売り枚数が2375枚になってきています。この売りが決済されるどころか、今週ずっと少量で増えているので、余程のビッグサプライズがないとぶち抜けない気がしますね・・
<PUT>
PUT側も合算した表だけ見ていると、本日は特に書くことがありませんw
個別で目立ったところと言えば、シティがP22500を976枚一気に買い越してきました。そして売りで引き受けたのがアムロの383枚売りとクレディ・スイスの676枚売りでした。
シティは先物をラージ+ミニで6000枚、TOPIX込で13000枚買い越しているので、下げた時のヘッジかも知れませんが、オプションではPUT買いを少し積んでいます。
P23000も200枚近く買ってますからね。
下方向に意思をもったPUT買いか、先物買いのヘッジか分からないので何とも言えないですが、直近でシティのオプション手口も見ておいた方が良さそうです。
ゴールドマン手口
ゴールドマンは本日ほとんど触って来ませんでした。
したがって書くことナシ!w
と、昨日のままコピペしてる場合ではないので、少し見ておきます。
CALL側はC24000とC23500を100枚づつ反対売買で縮小してきました。
PUT側も少しファーを50枚づつ買って、こちらもCALL買いのヘッジをちょっとづつ積んでいる形です。
CALL買いを決済しないまま今週も終わろうとしています。来週に勝負は持ち越しでしょうかね。
アムロ手口
アムロの8/27は、CALL側でアット・ザ・マネーを買い乗せし、ファーのC24000をさらに560枚売り乗せする形となりました。
これでC24000は累計2500枚近い売り。日に日に売り壁が厚くなっていきますね。
週初C23500にできた1000枚の売り壁は、今日362枚の買い決済で110枚と1/10に圧縮されました。
引き続きCALL側は23000円~24000円の中で少しづつ上へバランスを取っている感じですが、23500円くらいまで・・のバランスに思えます。
PUT側もアット・ザ・マネー付近は各行使価格で反対売買をしていて、少し下のP22500とP22250を400枚弱売り増しをしてきています。
これはアット・ザ・マネー近辺を利確する動きだと思います。で、その分さらに下を売ってバランスを取った感じでしょうか。
日経平均先物 9月限月
今週はオプションだけでなく、先物も海外勢で売り買い交錯が連日続いており、今日もラージ+ミニで740枚の売りと4日連続で3桁未満となりました・・・
個別で見ても、クレディ・スイスが昨日買った分を吐き出す形で1095枚売ってきた点以外、あまり目立った動きもありません。
そして本日もTOPIX先物が僅かに買い越しとなって、連日でTOPIX先物の方が買われています。
その割には現物の方では日経平均の方が下げ幅が少なく、NT倍率は僅かに上昇する方向へ連日動いています。
今週は、売り買いが交錯しただけで買いか売りへのどちらかへの方向が出ていません。枚数も多くないため、メジャーSQに向けた動きは来週に持ち越しかも知れませんね。
明日の戦略
チャートとオプション手口という数値をメインに予想をしていますので、ヘッドラインやアノマリー的な視点ではあまりポジションを取らないようにしています。
が・・・
さすがに本日22時のジャクソンホール、さらに明日8/28の安倍首相の会見というニュースには敏感にならざるを得ません。
それは、連日書いているVIXの緩やかな上昇と、高止まりするskew指数(ブラック・スワン指数)がじわりとアラートをだしているからですね。
こういう場合、オプション投資家としてどうするかと言えば
・事前に決済してポジションを軽くしておく
・裸売り、レシオスプレッドの売り2枚部分に対して1枚分だけ逆指値の反対売買を入れておく
という、至って当たり前の対策となります。
ここで注意すべきは、少しくらい不利な約定をしたとしてもロスカットや反対売買の逆指値は「成行き」で入れておくことです。
オプションはまだまだ出来高が少なく、板が飛びがちです。しかも夜間はAM2時を過ぎると一気に減ってきます。
本来夜間に成注文を入れるのは得策ではないのですが、予めヘッドラインで大きく動くかも知れない場合は成で入れるクセを付けておきましょう。
一時的に5円とか、100円以上のプレミアムだと2tickの10円くらいスベって約定しますが、それでも長い目で見た場合に、コツコツドカンのドカンを回避できるので、大損を回避できます。
大体急騰、急落場面ではオプションプレミアムは一気に跳ねるので、逆指値でも指値設定ではほぼ約定できず置いていかれます。なので、しっかりと成り注文でガードしましょう。
また、裸売りのガードをしつつ、CALL買い、PUT買いを入れるのもいい施策です。
が、例えば現状の9月限ですともう実質売買日数で15日を割っており、買いプレミアムは一瞬で剥がれる残日数となっています。なのでこういう場合はデビットスプレッドで売り買い双方でバランスを取った方がいいと思います。
逆に期初で残存日数が20日以上あるならば、30円~50円くらいのところを買いで攻めるのはアリだと思います。思惑と反対になればすぐ逃げられるよう、損切り設定を入れて数日で逃げればそんなにコストはかかりません。
さて明日の安倍さん会見、さすがに体調不良での退陣はない・・との見方が前日夜の段階では大勢のような気がします。
が、こういう場合にブラック・スワンは舞い降ります。
くれぐれも対策だけは怠らないようにしてください。
それではまた!
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