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10/29 日経225オプション考察

今日の日経平均は67円安の23418円。
前日のNYダウが75MAを割れて222ドル、0.8%安だったことから見れば今日の日経平均は0.29%安で済んでますから、改めて底堅い印象はありました。

決算を通過した日本電産が+6.12%になるなど、ここからの決算に少し安心感を与えるような動きであり、雰囲気だけだとそんなに悪くないですね。

しかも今日は実に2週間ぶりに東証1部の売買代金が2兆円を超えて2兆3564億円。
少しづつ出来高が戻ってくるのであれば、またレンジ上限の23700円を目指せるかも知れません。

が、連日欧州とNYが崩れており、いくらなんでも日本市場でもいつまでもレンジで耐えきれるものでもありません。チャートからまずは先入観を捨てて見ていきたいと思います。

移動平均 日足

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https://www.tradingview.com/x/4253LaKd/

本日は67円安ではあるものの陽線だったので何となく安心感が出てしまうものの、実は25MA割れという厳しい形となりました。

その下の50MAで下げ止まりましたが、上値はきっちり25MAで抑えられており、ここからは一転、急落の心配をしないといけない水準となっています。

そして水平レンジの下側、この上値ライン(水色)が23270円、昨日の急落時では何とか下げ止まった水準ですが、明日以降ここを割るようなことがあれば完全に下側レンジへ移行となってしまいます。

明日下げると5MAと25MAがデッドクロスにもなりますから、明確な下げトレンドを示す恐れがあるので注意が必要ですね。

NYダウ 日足

NYダウ日足1028

https://www.tradingview.com/x/ZBFtTtOJ/

今週に入って、欧州と米国がコロ助再燃により大きく下げています。
どちらもかなりマズイ形になっており、今日は日経平均のボリンジャーや一目よりもまずはNYダウの日足をチェックしておきます。

まず短期の日足ではダブルトップになっており、そのネックラインは黄色の26700ドルの位置です。
先週末までは28000ドル以上のところで推移しており、ネックラインを割ってダブルトップを付けるには1500ドル程度下落しなければならず、そこまでの下落は選挙後までないのでは?と思っていました。

しかしこれを書いている10/28 23時現在、NYダウは26840ドルまで急落しており、ネックラインまでもう140ドルしかありません。

しかも下段のモメンタムですが、9月中旬の底値ライン(薄緑)を割り込んできており、下落圧力も一気に高まっています。

NYダウ日足一目1028

そして一目均衡表でも特徴的なサインが出ています。
水色の丸の部分、雲がほとんどなくなって相場の転換点を表しています。これがまさに11/3から11/9で大統領選のところであり、なのでNYダウはやはり選挙日がキーかなと見ていました。

が、一足先に急落となっており、結果的に4年前と同じような動きになってきました。

NYダウは既に転換線、基準線を底抜けし、遅行線も雲とローソク足を下抜け直前です。ほぼ三役逆転の形になってきており、完全に下落トレンドへの動きですね。

上で書いたダブルトップのネックライン26700ドル、そして直近ザラバ安値の26500ドルを抜けると週足レベルで下げ止まりポイントを見ないといけなくなります。

MACDもゼロラインを割り込んで大きく陰転ですから、かなり強い売りサインとなってきました。

ドイツDAXも英FTSEもかなりヤバい形で、特にDAXはバンドウォークを開始してしまっており、欧州と米国の動きによって日経平均もキーとなる23270円を割り込む可能性が高くなっています。

海外大口 オプション11月限手口

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<CALL>
本日の海外勢合算では、C23875が292枚買い越しとなり、その上のC24000を113枚売り決済してきました。

ただ、昨日大きく売り越しとなったC24500が今日の開示価格帯から外れてしまったため、今日どの程度売り増しされたか分からないのが痛いですね。

個別では今日はそこそこの枚数でやりあってますので、個別では真逆のポジションという感じになっています。

ただ昨日までと同様、CALL側では24000円まではCALL買い、それ以上は大きくCALL売りのバランスのままです。

<PUT>
PUTはほぼ売りとなりましたが、相変わらず合算すると建て枚数は出ていません。

P22750が227枚売り越されて累計229枚の売りとなりました。
それ以外はATMでPUT買い、23000円以下でPUT売りという形は変わっていません。

ゴールドマン手口

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今日はCALL側で少しCALL売りを積んできています。
前月同様、気がついたら強気が凹んでいいバランスになっていた・・みたいな感じになるやも知れません。

C24000を107枚売り決済したことで、ここの買いは143枚まで縮小しました。
その分、C24250を150枚買い越ししてきましたが、ATMのすぐ上は売りを入れてヘッジを強めています。

PUT側はP22500を143枚買い越して、こちらもP23375の1130枚売り壁のヘッジを少しづつ積み増している感じでしょうか。

アムロ手口

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今日のアムロの日中は大きくデルタプラスと、今までと少しバランスを変えてきています。
ただ、その要因は大量のPUT売りであり、CALL買いではない点は要注目でしょう。

CALLはATMより少し上を300枚単位で買い乗せしていますが、その分 C24250を543枚、C24000を230枚売ってきています。

一方でPUTは上述したようにほぼ全行使価格帯で売りを積んできました。

特に昨日327枚買い決済して売り壁を縮小していたP23000を再度403枚売り越して、また累計1015枚の売り壁としてきています。

またP22500も累計823枚の売りと、1000枚の売り壁までもう少しのところまで来ています。

今日の手口でより一層 23000円以上24000円以下を強めています。今日のところは、ATMでPUT売りのCALL買いであり、23500円から24000円の方にポイントを置いているようです。

日経平均先物 12月限月

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本日は日経平均で-0.29%、TOPIXで-0.31%と下げは僅かでしたが、先物は双方でそこそこ売られました。
ラージ+ミニで2835枚、TOPIXで3059枚の売りとなりました。

これで今週は枚数は多くないとは言え3日連続での売り越し、明日大きめに買い越しとならなければ今週も海外勢は先物を売り越しという形になってきます。

個別ではソシエテが大きくラージ+ミニだけで2230枚売ってきていますが、その他は売り買い交錯であまり枚数も出ていません。

ただTOPIX先物を入れると、JPモルガンやクレディ・スイスが2000枚水準で売ってきています。
売り込んでくるサインになりかねず、明日の動きは少し注意が必要です。

明日の戦略

昨日、
・選挙前に売り玉は決済しよう
・既にIVが高まっていて、今週金曜まで粘ってもプレミアムは下がりづらく、急落・急騰で片方の損失が大きくなる可能性があるので、早めに対処しよう

と書いていたわけですが、まさに欧米から崩れてきました。

奇しくも4年前の大統領選前週の値動きに似てきており、やはり少し早めに決済して状況を見ておくというのが重要だと思います。

私も偉そうに書いた手前、今日の前場でCALL売りを利確し、PUTサイドはずっと買いの減価を耐えてデビットの2セットにしていたので、このままにしています。

コロ助の危機再燃で、10/28のナイトで既に23100円まで下げてきており、この記事を書いてる間にもみるみる下がっていますから、やはり決済していて正解ですね。

で、ここからはやはり欧州と米国の下げ止まりを確認してからの動きとなります。

狙うとすれば、自律反発狙いのCALL側デビットやバックスプレッド、もしくは先物ミニ+カバード戦略あたりでしょうか。いずれもCALL買いを軸とした短期決戦で反発を取りに行くのが無難でしょう。

デビットスプレッド」、「バックスプレッド」、「先物+カバード戦略」はいずれも無料マガジンで既に記事をアップしておりますので、まだご覧になっていない方はこの機会に是非!

ということで、ここまで欧州と米国が崩れてくると、一旦下げ止まりのポイントを確認して慌てず対処しないともう一段の急落に巻き込まれます。

焦らず下がるところまで引きつけて、かつコストを払わず損失も限定されるスプレッドで戦うようにしましょう。

それではまた!

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