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8/4 日経225オプション考察

8月最初の取引日は7日ぶりの大幅反発となりましたね。
日経平均は485円高の22195円。とにかくソフトバンクGとファーストリテイリングだけで130円も上昇しており、上昇した今日もさらにNT倍率は上がっています。

引き続き外部要因と決算に振られる状況ですが、日足チャートでは「はらみ足」の形となって強さを見せました。
ここから強く上を目指すのか、それとも下げ前の逃げ場になるのか、需給と合わせてみていきましょう。

移動平均 日足

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https://www.tradingview.com/x/5rBIWJS5/

先週末NYが上げたことにより先物は21940円でしたが、まさに今日の始値が21947円、そして200MAが21958円という綺麗な形でスタート、そこからしっかり485円上昇しましたが、最終的には5MAを奪還することはできませんでした。

上記したように陰の陽はらみ足となりましたので、一般的には下げ止まっての上昇転換になることが多いのですが、明日さらに50MAと25MAを抜けるような動きになるかを確かめてから判断したいですね。

25MAが22484円ですから、節目の22500円がまずは勝負ドコロでしょうか。
やはり今日明日の動きが重要な状況になってきたかと思います。

一目均衡 日足

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https://www.tradingview.com/x/sFwfJYKH/

今日は久しぶりに一目均衡を見ておきましょう。
週末の急落で一旦は雲の上限を突き抜けて嫌な形になりましたが、今日は雲の上で反転。雲の上限が丁度200MAの位置ということですね。

転換線と基準線が重なって横ばいに戻り、遅行線もまたローソク足に合致してきました。

明日22400円を抜けてくれば、また一目の形も急回復となります。
以前書いたように、8月上旬に雲がせり上がって上限が22400円水準になりますから、これをサポートにまた緩やかな上昇に戻れるかどうかでしょうか。

MACDはまだ下降ですし、ゼロラインも割ってきていますので、オシレータ系はまだ弱いという点は意識しておきたいところです。

海外大口 オプション8月限手口

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<CALL>
本日の海外勢合算では、珍しく分かりやすい形になりましたね。
CALL側は黒字、すなわち買いで、PUT側は赤字、つまり売りメインです。

C22500が738枚と大きく買い越され、C23000も400枚買い越されました。
一方C23250は買い決済され、累計1481枚売り長と少しだけ圧縮されました。

これでCALL側はアット・ザ・マネーの少し上から断続的に買いが積まれ、C23250の売り1481枚まで壁がなくなりました。
8月限スタート時に最初にC23250に壁が作られて、一旦この売り壁が死んだかと思ったのですが、今日の手口でまた23250円まで上昇するようなバランスになってきました。

<PUT>
PUT側は、本日P21500が一気に1178枚売り決済されましたが、これは先週までにファー状態の時に2065枚まで買い長となっていたので、それが半分決済されたという形です。

そして同様にファーの時にP21625が2048枚も売り長になっていて、アムロが作った21625円の壁は大きく膨らんでいました。

またアット・ザ・マネーのP22000が180枚売り越しとなり、累計713枚の売り長。200MAの節目にも壁が作られ、下値が少し固まってきた印象を受けます。

PUT側はまだ買いもそこそこの枚数が積まれており、急落用のポジションも22000円の下に残っているので楽観は禁物かと思います。

ゴールドマン手口

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ゴールドマンは本日はCALLは触らず、PUT側で大きく動いてきました。
まず先週にP22000を1315枚も買い越しており、さらにP21750も675枚買い越しと大きくPUT買いをしかけていました。
そして今日はP21250を769枚も買い越しており、CALL買いがほぼ死んだヘッジをPUT買いで対応してきています。

これにより、CALL、PUTともにアット・ザ・マネーから少し離れたところを大量に買い、アット・ザ・マネーを売るという形になってきました。

CALL買いを決済していなければ、22750円以上か21500円以下になるのが望ましいので、いずれにせよ22200円を中心に上下どっちかに動いて欲しいという感じでしょうか。

アムロ手口

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アムロはどんどん派手になって、なんだかよく分からない形になってきましたw

CALL側は、22750円と23250円に壁を置いたまま、アット・ザ・マネー近辺は大きく買いを積んでいます。一旦22750円くらいまでは戻すとしたポジションですから、22500円に到達した場合は強気に買い追随するよりも、その時のアムロもポジションを確認しながらの方が良さそうです。

PUT側も売りと買いを交錯させていて、特に下落へのポジションにはなっていません。
P22000とP22500に2000枚、3000枚という売りポジションが残ったままの可能性が高く、22000円よりは下がらないの壁はかなり厚いと言えます。

先週21700円まで突っ込んでも1日で22000を戻しており、今日のところはアムロが大きく利益を伸ばしたのではないかと思います。

日経平均先物 9月限月

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本日は大きく日経平均が上昇したにもかかわらず、ラージ+ミニが6486枚の大幅な売り越しとなっています。
これは、急上昇する8/3の日中にアムロが5655枚も売り越したためです。

2週間、8営業日連続で買い越しだったJPモルガンも2318枚と大きく売り越してきました。
その受け皿が2週間8日のうち6日売り越していたクレディ・スイスで、4266枚も買ってきています。

最近、アムロとクレディ・スイスの売買が常に逆相関しており、なにやらこの2社で振り回している気さえします。

ただ、上昇している日に大きく売り越しとなった点は意識しておく方がいいかも知れません。

そして先物は、現物買い・先物売りの裁定取引も多いので、株価が上げていても一概に買われるとは限りません。
上がってくるところを現物で買って、その裁定取引で先物を売ってきますからね。

ただアムロもJPモルガンも9月限はまだ枚数が積まれておらず、決済による出来高増でもありません。
高くなったところで早めに売ってきているとしたら、22500円まで戻せずまた25MAで叩かれる動きになりますので、注意したいところです。

JPXのデータは一部なので難しい・・

毎日17時頃になるとJPXから先物とオプションの売買結果が開示され、それを私も集計しています。
さらに月曜日には、アット・ザ・マネー近辺の5つの行使価格帯のみ大口投資家のオプション残高も一括開示してくれます。

ただ、日々公開される行使価格の外で売買されたものは、当然毎日17時に出るJPXのデータを見ていても分かりません。

例えば、今日は
PUT:P21750~P22750の13価格帯
CALL:C22000~C23250の11価格帯

で売買数値が公表されています。

が、当然それよりもファーのところも売買するわけですよね。
例えば、急落に備えた投資家が、プレミアムが40円まで低下したP21000を1000枚買ったとしてもデータには出てきません。なぜならば上記した今日の開示幅の外の売買だからです。

もちろん、投資顧問等が契約する有料情報等なら取れるかも知れませんし、出来高だけならSBIや楽天証券のツールでも取れます。ですが、さすがに集計システムでも作らない限りそれを個人が日々追うのは難しいです。
出来高だけだとどこが売買したか分かりませんしね。

そして毎週月曜に発表される大口投資家のオプション残高開示の際に、急落・急騰があるとアット・ザ・マネーが大きく動くことで、ファーだったものが開示エリアに入ってきて、そこで始めて「ここをこんなに買ってたのか」が分かったりします。

まさに今日、P21500からP22000までの残高が開示される中で、「ゴールドマンがこんなに買ってたのか」が分かったんですね。

個人でももっとちゃんと集計できる方法があって、先週前半でゴールドマンのPUT買い残を把握できていたら、もっと精度の高い判断ができたんだろうなあと思います。そういう方法ってあるんかな?

ということで、常に月曜に残高集計もしているのでどうしても月曜の記事アップは遅くなってしまいます。
まだまだ集計も考察も鈍くさいので、もっとパパパとやりたいんですけどねえ。。
ただ毎週月曜に残高調整を入れて記事にしているので、週毎に精度はある程度調整されていると思います。

こういうのは継続することでいつか結果になると思います。
ですので、引き続きお付き合いいただけると嬉しいです!

それではまた!

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