9/18 日経225オプション考察

昨日16日深夜のFOMCにて、パウエルのトークで動くことを懸念していたのですが、やはり少し動きましたね。
前日比では+0.13%で帰ってきたNYダウですが、パウエル講演の直前は28364ドルまで上げており、そこから340ドル安とそこそこの幅で値を消してしまいました。

分かっていたこととは言え、改めてドル安が意識されました。さらにここからはもういい加減強含んだユーロを対ドルで買うわけにもいかず、円買いが進んでの105円割れ。これを書いている17日21時現在、ドル円は104円ミドルまで押してきました。

今日の日本市場に目を向けると、東証1部の売買高は今日も2兆円スレスレの2兆0035億円とあまり盛り上がらず。
156円安の23319円とまた8月SQ値の水準に戻された格好となりました。

これで各日足チャートもまたレンジというか方向性が分からない位置となり、非常に動きづらいのではないかと思います。
明日は4連休前でさらに上値は重くなり、売買代金も伸びないかも知れません。

その辺も踏まえながら見ていきたいと思います。

移動平均 日足

https://www.tradingview.com/x/0u5kBcvP/

さすがに8陽線とはならず、今日はきっちり5MAに上値を叩かれての150円安。やはりモメンタムが弱い時の特有の動きとなってしまいました。

5MAを下抜け、25MAは横ばいへと転じましたから、明日はこの25MAをサポートに再度5MAを超えられるかどうか。
25MAは23200円、5MAは23450円です。どちらも上下に100円ちょっとという水準ですね。

8月から何とか25MAを下支えにしてジリジリと上昇してきた相場なので、今回も25MAをキープできるかが重要だと思います。終値でここを割ってくるような事態になれば、22500円くらいまでは走るというようなPUTの建て方を海外勢はしていますから注意しておきましょう。

マザーズ　日足

https://www.tradingview.com/x/VbcnLInV/

今日は気分を変えてマザーズを見ていきたいと思います。

サンバイオ、アンジェスと言ったバイオ銘柄がまた牽引役となって、9/2、9/3で作ったアイランドの窓を昨日埋めつつ高値更新をしてきたことで日経平均やTOPIXにはない強さのマザーズ。

円高になればまた小型の内需やハイテク系に資金が戻ってこないか期待したいところですが、米国のナスダックやGAFAMは短期では明確に一服感が出ていますので、こちらに引っ張られるのではないかと思っています。

これはナスダック日足。25MA割れですが5MAはキープ。

一方これはアップル。25MAはもちろん、5MAも割り込みました。

最後にこれはマイクロソフト。
これもアップル同様の形ですね。

このようにナスダック、アップル、マイクロソフトと日足チャートを並べてみましたが、どれも同じような形で25MAの下にあります。
ナスダックこそギリギリ5MAの上にいますが、アップル、マイクロソフトは共に5MA割れ。ちなみにFacebookもGoogle(Alphabet)も5MAを割れています。

個別では主要どころが一斉に5MAを割れており、そうすると次に指数のナスダックも5MAを割ってくる可能性が高くなります。

このように米ハイテク系はまだ少し調整局面であって、直近高値を抜けてきたマザーズがこれを跳ね返せるかどうか。
ナスダック銘柄は多くが75MA割れとの攻防になってきており、個別が75MAでも下げ止まらない形となれば、マザーズも急落という展開があり得ますので、マザーズ指数と連動性のある銘柄をロングされている方は注意してください。

海外大口 オプション10月限手口

＜CALL＞
海外勢のCALL側は、本日17日も昨日と同じようなアット・ザ・マネー近辺を売り決済、24000円近辺を買い乗せということで、本日はC24125が233枚と買われました。

引き続き23500円以上で24000円突破もあるという形ですが、まだ目立った玉数にはなっていません。

＜PUT＞
PUT側は本日もP22750が320枚売り越され、いよいよ累計売り枚数が1199枚と海外合算でも1000枚以上の壁となりました。とは言え、基本的にはここを売っているのはアムロです。

本日はPUT側は小幅に買い越しされましたが、ほぼ2桁なのでまだまだ売り買い交錯という感じでしょうか。アムロがアット・ザ・マネー付近のPUTをコンスタントに買い乗せしているのですが、それ以外ですとモルガン・スタンレーやJPモルガンといったところがアット・ザ・マネー近辺のPUT買いを積んできています。

ただ合算すると、P22750の壁くらいしか特徴が出ておらず、急落しても22750円までというバランスになっています。

ゴールドマン手口

今日はほとんど触ってきていないので、昨日まで同様「PUT買い、CALL売り」の強い下方向は変わっていません。
C24250を75枚売り決済したことで、見えている範囲では全て「売り」という形になってきました。かなり強気でCALLを売っていますね。

PUTの方は変わらずで、相変わらずP23375の1055枚買いが残っているので23000円を割れるような展開が近々にあるかどうか。

アムロ手口

アムロはまた大きくCALLサイドへと振ってきました。

CALLはアット・ザ・マネーを売り決済しつつ、少しファーの24000円どころを200枚300枚といった単位で買い乗せしていますね。

C23750を372枚買い越して、ここも累計の買いを370枚と積んでおり、23500円～23875円のCALLを満遍なく買い越しています。

引き続き、アット・ザ・マネー近辺のCALL買いと、C24125とC24500のCALLデビットというようなバランスかと思います。

PUTの方はP23250を208枚利確決済してきましたが、相変わらずP23500～P22875の幅でPUT買いを積んでいます。
そしてP22750を309枚売り越して、累計1515枚の売りとしてきました。

上で書いたように、海外勢合算でP22750は1200枚の売りですから、ここの売り手はほぼアムロということになります。

こうしてみると、やはりゴールドマンとアムロで相場観が逆ですね。

日経平均先物 12月限月

本日のラージ＋ミニの海外勢合算は3693枚の売り越し。156円安にしては少し大きく売られた感じでしょうか。
JPモルガンとモルガン・スタンレーが1500枚づつ売ってきています。上のオプション海外全体欄で書いたように、この2社は今日PUTのアット・ザ・マネーを買ってきています。

すこし下への仕掛けをしているとみていいかも知れません。

TOPIX先物は2000枚程の売り越しなので、今日は日経平均先物の方が売られています。下げ率を見ても辻褄が合っています。
今週、モルガン・スタンレーはラージ＋ミニを3000枚、TOPIX先物を1000枚売り越しています。

どうやら今週も海外勢は先物だけ見れば売り越し濃厚ですね。。

明日の戦略

まず私の「初日のアウトストラングル作戦」の建玉は、本日PUTもCALLも利確のトレイルストップにかかったため共に利確決済となりました。

今日日中に少し下げ幅が大きく出た時に、OCO注文で上も下もどちらも決済指値を縮めてあったので、先にPUT側が約定という形になりました。

PUT＋CALLの売り値幅が75円、今日37円まで低下していたので、37円幅で利確となりました。まあ短い期間で双方減価という安心な動きだったので良かったかなと思います。

で、早速我慢しきれず、先程またPUTが少し高くなった時にファーのショートストラングルを入れてみました。初日のアウトストラングルよりも双方少し近いところを売り直す感じですね。

結果的には、本日もナイトに入っても大して動いていないので、「初日のアウトストラングル作戦」を今月から実践された方は、まだ持ったままで正解だったと思います。

日経平均現物で、23200円～23600円のレンジをウロウロしている間はどっちに跳ねるか全然わかりません。
チャートと外部環境からは上値が重く、オプション手口もアムロがやってるように両サイドの買いが多くて見極めづらいです。なので、ここからどちらかの方向に決め打ちするのが難しいなと考えています。

こういう場合は、どちらか動いた後で動きが止まったのを確認しての逆張りでオプションの売り、分足で様子を見ながら早めに逆サイドも売り・・・という、ショートストラングルかショートストラドルで短期のタイムディケイを取りに行くのがいいのかなと思っています。

ただ、明日は4連休前。

慎重に行きたい人は、今から無理に建てず既にあるPUT売りの方の決済を実行してください。

PUT側の売りで売り長になっている玉を決済するか、反対売買を入れておくということですね。
もし本当に休み中の天災や戦争などのリスクを考えるなら、必ず明日のナイト中に決済完了するか、反対売買の玉を建てておいてください。

逆指値の成注文をしていても、上記天災などの時は売り手がゼロになって買い戻しが全くできません。
なので、本当にリスクを考えるなら、微損でも市場が開いているうちに決済しきっておくことが重要です。

それではまた！

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