2020 0822

午後1時起床。いつもより早い目覚め。前の組織の主任からtel。こんな休日に何だ、と思ったら、理事長が急逝したらしい。優しょも君も葬儀に来るよね、と言われた。何で俺の首切った主犯格の葬式なんぞに…と思ったが、同時に冷やかしで行ってみるのも一興では、という気分が勝り、参加することに。詳しくはまた後日、と言われて切る。

午後3時、近所のスーパーの海鮮コーナー、今日激臭湖で揚がったばかりだというデカシリオオナマズ(約2.5m 一匹5万)を眺めていたら、元同僚のジャニオタおばさんと遭遇してしまう。ジャニおばによれば、くだんの理事長がロードバイクで走行中、急に歩道から男がはみ出してきたので、なにボサっとして出て来とんじゃボケィ、わりゃ目ん玉ついとんかおお?!!!と、つい組織で部下をカワイガリしている時のいつもの口調が出てしまったのが運の尽き。相手の男は「アイスピックのキヨシ」と呼ばれ近所でも恐れられていた札付きの異常者。殺人未遂で刑期を終えたばかりだが、アイスピック突き突きの前科とこのコロナ禍でロクに仕事にありつけずイライラがたまりまくる中での、この口調だけは立派な反社会勢力な眼鏡デブロードバイカーが現れたもんだから、さあ大変。あとはすかさず出っ張った腹に突き突きをしばらく食らわせた後、そういうオドレも目ぇついとるんけ?とすかさず眼鏡を飛ばしたこ焼きをひっくり返す要領で、二つあったそれを器用にほじりだし、なんやついとるやんけアハハハハハハハ!!!と血の海の中で吠える始末。その場は悲鳴とパト車の音で一時騒然となり、力尽きたのかキヨシは抵抗もなくあっさりと御用。残念ながら理事長は病院についたころにはちょっとしぼんだ肉袋になり果てていた、というのがことの顛末らしい。

俺は「暴力映画の一幕で使えそうな話ですね」というのをこらえて、それはご愁傷様、あの方には世話になったので本当に残念です、と定型回答だけしてジャニおばと別れた。しばらくデカシリオオナマズを見つめた後、おとなしくいつものようにヒョウガキイワシ(3匹 50円)を買って帰った

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