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漫画の話『広島カープ誕生物語』~あんちゃん、広島は怖いところじゃのう~
さて、漫画の話をしましょう。保険の話なんてつまんないしね。
今日紹介するのは、『はだしのゲン』で有名な中沢啓治の『広島カープ誕生物語』です!『はだしのゲン』は小学校や中学校の図書室で読んだって人も多いんじゃないでしょうか(あとは『ブラック・ジャック』とか『火の鳥』とか…)?ただ、この作者って有名な割に『はだしのゲン』以外の漫画ってあんま知られてない感じがするんですよね。ではどんな漫画か?行ってみましょう。
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あらすじ
主人公の原爆孤児の大地進(だいち・すすむ、外見はゲンそっくり)は野球が大好きで、広島に野球チームができると知り歓喜する。そして、友人達と応援に行ったり、募金集めや球場のボランティアを始める。
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とまあ、これが大まかな流れです。ここにさらに進を我が子同然に可愛がり、養子にしようと思っている豆腐屋の太田伝造が登場したり、その娘の光子が進と恋仲になったりと、『はだしのゲン』に比べればだいぶ恵まれた、ほのぼのとした世界感が繰り広げられます。ただし、それはカープをのぞいての話です。
カープのためなら全て許される
いきなりなんの事だと思うかもですが、この漫画を貫く論理はそれが全てです!主人公は応援に行ったとき、カープを有利にするためならどんなことでもします。例えば…
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このようにフェンス代わりの綱を引っ張り、ホームランにしてしまう。しかし、このくらいなら可愛いもので進はこんなものでは止まりません。審判の判定が微妙でカープが負けた時など、率先して暴動を起こします。
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(「シゴウする」とは「懲らしめる」とか「ぶっ殺す」みたいな意味)
このカープの勝利という目的のためなら、ルールや倫理など知った事ではないという態度、ヒーローとしか言いようがありません。ちなみに進は自分と光子の結婚式も、カープが初優勝するまではしないと頑張ります。自己の幸せより、大きなもの(カープ)を優先する…やはりヒーローか。
まとめ
最終的にカープは優勝し進と光子は結婚式を挙げ、カープの球団歌「それ行けカープ(若き鯉たち)」が流れて物語は終わります。
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このラストシーンでカープに「やっと結婚式ができました」とお礼を言うのですが、カープが弱いから式が遅れたんじゃ…。ちなみに作中で結婚式の約束をするのが1953年で、カープの初優勝が1975年と、計算すると22年も経っています。しかし、そういう細かい事はこの作品ではどうでもいいのでしょう。
ともかく徹頭徹尾カープカープカープ!このむせ返りそうなカープ愛。カープが好きな人は無論、野球漫画では暴動シーンが一番好きだ!というニッチな層にお勧めです!
本日の漫画紹介でした!
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