大魔王様がヒロインになるまで♯3
「あの大魔王って?」
「我は生まれながら一族の呪いのようなものにかかっている、大魔王にならなければいけないという呪いに。」
呪い......一族?大魔王にならなければいけない?
「我の一族は普通の人間では考えられないほどの魔力を持っているその魔力のせいで人間は皆怯えて我に近づこうとしないそれなのにこの村に災いをもたらすといい人間達は我をこの村から追い出そうとしている」
そんな…勝手すぎるよ
「だが我はここにいなければいけないだからここを離れることは無い」
何か事情があるからここから離れることができないのかもしれないけど、この人はずっとこんな孤独の人生を歩もうって事だろう。
人に誤解されたまま、心の支えなんてなくずっとずっと。
「大魔王様お願いです」
「なんだ」
「俺をここに置いてください!」
「なっ…それはダメだ!」
「何故ですか?」
「我と一緒にいれば勇者も悪く言われる、善は悪に染まることは許されない」
本当人のことをまず気にしてしまうんだな、でも
「俺はそれでもいい!俺はここにいたいんです」
「ダメだ......絶対に」
「どうして!」
「勇者は良い奴だ......だからこちら側になってはいけないそれにここに居るという事はいずれは我と契約しなければいけなくなってしまうかもしれない」
契約?よく分からないけど、それでも俺は
「俺はどう言われようとここに居ます」
「んっ......わかっただが我は必ずここから出ていってもらうよう行動するからな」
「はい」
とりあえず良かった、でも出ていってもらうように行動するってどんなことするんだろう?少し......早まったか?
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