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満員電車の大人たち





久々に満員電車の中にダイブした
ゆれる身体、服越しに感じる体温
疲れてすり減って
それでも生きていく大人たちの横顔
わたしもそんな風に見えるのだろうか――

ぎゅうぎゅう詰めの満員電車
こんなに近くにいるのに
みんな知らない だけどみんな
ひとりひとりに 家族がいて
それぞれに生い立ちがあって
人生があって
みんな何かを背負っている
その背負っているものが 何なのか
わからないけれど――
(知りたいと願いつつも 、さようなら)

今日も一日 おつかれさまでした
どうか 無理しないでね
わたしも 頑張りすぎないようにするから
(と言いつつ、頑張りすぎるんだよな)

さようなら
何かを背負って生きている大人たち
わたしも あなたも みんな 背負っている
わかるよ、とは 言えないけれど
その背中が なんだか さみしくて
尊くて、愛おしかった――


(春の夜は少し冷えて…心地いい、)




 

 

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