にわけい

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火花 感想

とあるきっかけで、短歌の鑑賞にハマりました。 今月のbrutusは短歌や俳句の特集だったため、当然のように購入しました。 そして、この動画を見てしまいました。 又吉さん、言葉選びや口調、テンポ全部好きすぎる。。終始にこにこが溢れてるし、アルコールによって解きほぐされてる姿もずっと見ていられる。。 こんなふうに酔える大人になりたい(?) 戸塚さん(A.B.C-Z)の酔い姿も素敵すぎました。 ということで、居てもたってもいられなくなり、自宅にある『火花』を再読しました。

    • 地図と拳 感想

      ゴールデンウィークでまとまった大きな時間がとれるということで、それまで敬遠してきた(僕にとって)長長編「地図と拳」のページを開いてみました。 日露戦争前〜太平洋戦争後の満州における、人種・地位・思想様々な立場の人から多角的に描かれている話でした。 戦争の悲惨さがドラマチックに表現される、反戦の本である、という印象は持ちませんでしたが、国家の利権争いに巻き込まれた人々が翻弄されていく姿を見ると、胸が痛くてたまらなかったです。 □多角的に語られるということ この本を読んで、一

      • taro

        taroは、うず高く積まれた羊皮紙、またそれを包む別のテクスチャを持った紙などの束を一枚ずつ払いのけていった。 残り何枚あるかは、私たちには分かるが、taroには分からないはずだ。 むしろ、taroはこれらの紙を払いのけているという感覚すら持っていないことを、私たちは望んでいる。 そんなtaroを、私たちは、私が誰なのかということにも依存しながら、各々が心地よいと感じるような距離感を意識しながら眺めている。 (ここからは「私たち」はすべて「私」と表記いたします。複数の「私」で

        • 「分」

          「分」っていう漢字の怖さをたまに感じます。 「分」には、 1.わかる と 2.わける の読み方があると思うんですけれども、 1.わかる ために 2.わける っていうプロセスが基本的にあるなあと感じます。 未知=分からないもの に対して恐怖を抱くため、分からないものを理解しようとしてきたのが人類だと思うのですが、理解のためには分類=分ける が不可欠だと思っております。 そうやって人類は分類を繰り返して、さまざまな学問が生まれて発達してきたんだろうし、実際日々生きている中で