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新年に思うこと

10年ほど前、人生もそろそろ折り返し地点だぜ!と感じた時、このまま年間何十本も本番をしていたら精神的に深いレパートリーを持たず自分を消耗し、理想の80歳になれない!と危機を感じてウィーンで語学と音楽を学び直す生活を始めた。必然的に日本での仕事はほぼやめてしまったので、それをいいことに以降スケジュールをパンパンにしないようにしている。
どちらかというとスカスカに余白をつくって。
こどもの時間も十分に慈しんで。

不思議なことに収入はさほど変わらずで、そればかりか、やりたいようにやり放題の主催アンサンブル講座では、始めた当初の3倍、心に思い描いていた額をゲスト講師の方にお支払いできるようになってきた。(最初のことを思うと、よくぞまぁあのような謝礼で心づくしの仕事をしてくださったと、講師の方には感謝しきれない。)

音楽や仕事に触れる時間は明らかに産前よりも減ったけれど、これも不思議と、以前より自分の中で何かが熟すスピードが加速している。

それから、思うことを言語化し、アウトプットすることが私にとっては欠かすことのできない大事な時間だと再認識。一時保育での自分時間は、家事や雑務、休憩、練習、仕事であっという間に過ぎてしまうので、時々朝の4時や5時に先回りして起きて時間を作りアウトプットできると、便秘が開通したような晴れやかな気持ちになる。(娘が私の脱出に気づいて起きることが多いのでたまにしか成功しないけど!)

まだまだ自分時間はさほど取れないけれど、今年はもっと言語化していきたいな。
表面的なことではなく、もっと、本当のことを話したい。

なかなか顔色を伺って生きてきてしまったので、子供の頃のように、この人にはこう見られたい、この人にとってはこのような自分でいたい、そんなフィルターを全部取っ払って話せたらどんなに良いだろう。

日記にしか書いていないような凝縮された自分で話す。

それが今年の目標。


2023年、珍しくベッドからの早朝脱出に成功した朝に。笑


ご支援下さいましたら経費に充てさせていただき、仕事に繋がるピアノ共演法のワークショップをどしどし提供してゆきたいと思います。