多分、情熱ってこういうことだ
大阪のとあるシェアハウス、深夜1時。
「Ah〜◎△$♪×¥●」
最近入居してきた、陽気な外国人(金髪美女)が帰ってきた。片手にお酒(あれ?パーティーに行ってたって聞いたけどな)片手にマクドナルドの袋を引っ提げて、同じシェアハウスの外国人勢を引き連れて。
「Hey,Niwa! What are you doing???」
彼女とのコミュニケーションはいつもこのセリフから始まる。
「昨日のInstagramの投稿、ここの外国人の人をタグづけしたから、みんなに英語で読んでもらいたいんよね、やから英語に翻訳中!今一通り出来たところ!」ってなことを拙い英語で話した。その次の瞬間、私の手元から原稿が消えた。
え?どこいった??
原稿はすぐ見つかった。
そのときにはもう彼女がペンを持ち、添削をしてくれていた。
情熱とは
ある物事に向かって気持ちが燃え立つこと。また、その気持ち。熱情。(コトバンクより)
情熱のタイプは3タイプいると聞いたことがある。
自燃 物事に対して主体的に動き、自分自身の力で進んでいくことができる人
他燃 物事に対して、主体的ではなく、「言われたからする」ようなタイプの人。ほかの人が火をつけてくれるのを待っている。
不燃 周りが何を働きかけても燃えない人。
彼女の意外な一面
彼女は普段からいつも陽気で、楽しそうで、声が大きくて、たまにそれが理由で注意されちゃう時もあるけど、呑んで歌って踊って、みんなを楽しませてくれるTHEパーティーピーポー。
彼女が優しいということは知っていた。いつも英語を教えてくれるし、添削してくれることも、ありがたいなと思い、素直に待っていた。
なんともなしに待っている間、彼女の顔をチラッと見てみた。
その顔が今までにみたことのないくらい、真剣な顔つきをしてた。「真剣」って言葉がしっくりくる眼差しの先、私の文章は優しい彼女のイメージとは裏腹に、容赦なく添削されていく。
普段とは違う、彼女の一面を見れた気がして(いわゆるギャップってやつです)正直ドキッとした。(笑)
今回noteを書こうと思ったのはここに理由がある。
それは、心を動かされたから。
原稿を見る彼女の眼差しが、あまりに真剣で。呑んで帰ってきたはずで夜遅くて眠たいのに、私の原稿をニュアンスの確認までしながら最後まで添削してくれた。
彼女の仕事は英語の先生。自分の職業を全うし、人のために自分の力を尽くせること。時間、私情、関係なく自分から動き誰かのために行動をとれる人。そんな彼女を目の前にして情熱という言葉を思い出さずにはいられなかった。
「あ、情熱がある人ってこういう人のことを言うんかな」
と感じたからここに気づきの記録として残します。
誰かのためを想って、自ら行動がとれる人。
情熱があるって素敵やと思うな。
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