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筋肉痛と肉離れ

「嫌なら逃げていい」という言説をよく聞く。
感覚的にだが、某大手広告会社の社員の方が過労死した事件が起こった頃からじゃないかと思う。

しんどいなら逃げろ。
体や心を壊すよりはまし。
仕事より大切なものなんてたくさんある。

その通りだと思う。
だけど一方で、「そうは言ってもやらなきゃいけないことはやらないといけない」ということだって、同じくらいその通りだと思う。

始めて間もないのに、ちょっとしんどいくらいで「メンタルがもちません!」なんて言って逃げたってどうしようもないじゃん、と思う。

大変なのはわかるけど、みんなそれ、乗り越えてやってるんだよ…という要素はきっと何をしていてもある。
その道でやっていく気持ちが少しでもあるなら、多少の困難は乗り越えないとどうにもならない。

もちろん、そういった必須の要素さえどうしても耐えられない場合だってあるだろう。
いわゆる「相性が悪い」ってやつだ。
アレルギー並に相性が悪いなら、無理にでも乗り越えろとは言えない。
その場合はさっさと別の場所に行った方が、みんなハッピーだ。

難しいのは、「根気が足りないのか、それとももう本当に無理なのか」がわからない時だ。
肉離れになったら困るけど、筋肉痛を嫌がっていても成長できないように、ある程度のしんどさは成長に付き物だ。

どっちなのかを判断するには…普段から、筋肉痛を経験しておくしか、ないんじゃないかな。

経験がある人ならわかるだろうけれど、肉離れと筋肉痛は明らかに違う。
筋肉痛は痛いながらも普段通りに動けるのに対して、肉離れは明らかに動けない痛みで「あ、これ怪我してるわ」とわかる。

つまり、普段から成長するための負荷を少しずつ自分にかけて、「これは成長のための痛みなのかどうか」を判断できるようにしておくのだ。

ただの落ち込みや疲れなのか、病のシグナルなのか。
壁にぶつかっているのか、決定的に相性が悪いのか。
心が燃えているのか、萎れそうなのを無理やり奮い立たせているのか。

特にメンタルのことは、自分以外の人にはわかりづらい。
適度な負荷が掛かっている時の自分がどんな心境になるか、わかっていないと判断しにくい。

そして、病についてきちんと知っておくことも大切だ。
筋トレだってやり方を間違えれば肉離れになるように、大丈夫だと思っていても知らず知らずの内に病に取り込まれてしまうこともある。
どんなことをした時にどんな症状が出るか、どう対処したらいいか、他人事だと思わずに覚えておいた方がいい。

私はどちらかと言うと筋肉痛上等で、ガンガン負荷を掛けて行く方だ。
だからこそケアの仕方に気を付けて、肉離れにならないようにしないといけない。
それはきっと、良質な筋肉を付けるために大切なことだから。

最後までお読みいただきありがとうございます。 これからもたくさん書いていきますので、また会えますように。