本を買った話と、修士論文の話
タスクが溜まっている時ほど本を買いたくなってしまう。
あれも読もうこれも読もうと本を買うのが、ストレス解消になっているのだと思う。
今日も欲しい本があって本屋に行ったのだが、ついでに欲しい本がたくさんあって困った。
買っても読む時間が無いんだからとこらえたけれど、明日か明後日くらいには結局買ってしまうかもしれない。
欲しかった本を思い返すと、正に今の私の関心が凝縮されているなと思う。
フランス語と、ジェンダー論と、ケア論のテキスト。
一見ばらばらに見えるけれど、私にとってはどれもよりよく生きるために必要なテーマだ。
よく修士を出た人から、「修士でのテーマを自分はこれからもずっと考え続けるだろう」という話を聞く。
私はどうなのかと言われると、多分そんなことは無い。
私にはもっと大きなテーマや知りたいことがあって、修士論文のテーマでさえその一部に過ぎない気がしている。
だから、修士論文のテーマそのものにそこまで強い思い入れもない。
しっかり提出して修士という資格を取ることが第一で、その過程で学術的な手続きや思考力、表現力をできるだけ高いレベルで身につけられればいいなと思っている。
難しいパズルに取り組んでいるような感覚だ。
あとは、強いていえば、研究成果を認められたい。
賞賛を受けたいというより、ひとまず「ちゃんと新しいことを発見してる」と言える程度のクオリティにはもっていきたい。
まあこれも「学術的な手続きを身につけること」の内に入っているのかもしれない。
インタビューを受けてくれた方々への感謝はあるけれど、「あの人たちの声をなんとしても世に伝えなければ」という使命感もない。
自分を代弁してくれというようなことは言われなかったし、言われてもいないことを勝手に背負うのもおかしな話だ。
使命感のように、自分の人生にとっての意味をもって執筆している人もいるけれど、しんどくないんだろうか。
私なら、そんなのしんどくてやっていられないだろう。
書いていて楽しいから、考えたことを主張したいから書くので精一杯だ。
明日もいつも通り、朝起きたら図書館に行こう。
淡々と、できることをやるだけだ。
最後までお読みいただきありがとうございます。 これからもたくさん書いていきますので、また会えますように。