2019年9月2日、S市にて
今日は友人とご飯に行った。
本当は明日の予定だったのだが、今朝起きたら友人から今日にしたいと連絡が来ていて、今日になった。
一緒に夕食を食べた後、近くのカフェで散々お喋りをして笑った。
帰り道、たまたま2人共トイレに行きたくなって建物に立ち寄ったら、その間に雨が降り始めていた。
結構な激しい雨で、建物の外に出て雨宿りしていた、その時だ。
私はこの時のことを、この土地に住んだ思い出として、ずっと覚えているだろうなと思った。
なぜかはわからない。
わからないけれど、街路樹に寄り添うように立った街灯に、雨が降り注いでいる様子を見て、唐突にそう思った。
すっかり生ぬるくなった風に雨の湿気が混じって、体にまとわりつく。
止まないね、と話す友人の細い肩。
暗い夜の中、街灯と建物から漏れる灯りのおかげで私たちの周りだけ明るかった。
それはもう昼間みたいに。
多分ずっと覚えているのだろう。
何を話したかなんて忘れても、何かを話して楽しかったということだけ。
少し前に機種変更したスマホはカメラ機能がいまいちで、きれいに写真を撮れない。
だけれども十分だと思った。
この夜のあたたかく優しい雰囲気は、この目に焼きついて離れないだろうから。
最後までお読みいただきありがとうございます。 これからもたくさん書いていきますので、また会えますように。