それくらい思わせてくれ

今を遡ること1週間ほど前、会社の人に夏季休暇をどうするのか聞かれた。

わたしの会社には「夏季休暇」と名前の付いた休暇はなく、単に「一般的に夏休みとされている時期に有給を取りますか」という意味だ。
(あたかも「夏季休暇」があるかのような言い方するなよ紛らわしい、と、いつも思っている)

特に考えていなかったけれど、1年目に取らないともう取れないという噂を聞いていたので、お盆に合わせて有給を取ることにした。

理由は、「帰省」とした。
コロナのおかげで帰れるかわからないし、なんなら帰れない可能性の方が高いけれど。
帰りたいのは本当だし、「帰省」という理由なら偉い人も文句を付けにくいだろうと思って。

で、打ち合わせの時に予定を聞かれて、予め決めていた通り、「できたら帰省しようと思ってます…」と答えた。
なんとしても休むぞ、という気持ちを込めて。

そんなわたしに降ってきたのは、やはりというべきかなんというか、微妙な、どちらかと言うと咎めるようなリアクション。

”え?本当に帰るの?”
”大丈夫なの?(コロナを)持っていく側になっちゃうよ”

「はァ…」とか「ん~」とか言ってたら偉い人同士で勝手にニュースについて話し始めて、話題が逸れていってほっとした。
ひと通り話し終わってから、「あ、じゃあ有給ってことにしておくね」と言われたから、有給は取れるんだろう。

有給が取れるのは嬉しいんだけど、なんだろう、このもやっとする感じ。

先に書いた通り、わたしだって本当に帰れるとは思ってない。
だけど、「帰省したい」って思うのは自由じゃないか。

コロナが危ないからっていうのはわかるけどさ、「たまには実家に帰りたい」って気持ちは否定しないでくれよ。

(そもそも、有給を取るのにそれらしい理由を添えないといけない時点で、なんかおかしいよね。もっとこう、「休みたい!」って思ったら有給が取れる雰囲気ならいいのに)

あーあ。
せっかくの夏季休暇なのに、今のところはあんまり心が躍らない。
どうせなら楽しく過ごしたいなぁ。

最後までお読みいただきありがとうございます。 これからもたくさん書いていきますので、また会えますように。