ロジカルでありたい

就活を通じて大学院の外の世界と関わるようになって、そこで想像を超えたレベルでいろんな人に会った。

世間にはいろんな人がいる、と頭ではわかったつもりでいたけれど、全然わかっていなかったんだなぁと思う。
大学院の中にだって変わり者はたくさんいるけれど、やはり最低限の前提は共有できていて、その分楽な環境で過ごせていたのだと思う。

大学院の中の最低限の前提ってなんだと言われると難しいのだけど、結局はロジカルさという言葉に集約されるのかもしれない。
実際、外の世界でどうしても嫌だったのはこんなふるまいだ。

・自分の主観や経験だけで言い切る
・引用と自分の意見を区別しない
・相手の言い分を最後まで聞かない
・主語や目的語を明確にしない
・仮説と事実を分けない
・言葉の定義を明らかにせずに議論を進める
・反論は悪いことだと思っている
・目的と行為の整合性を検証しない

ざっと思いつく限りでこんなところだ。
私からしたらこんな調子で話したって建設的な話はできないと思うのだけど、どうも多くの人はそんなこと気にしないみたいだ。

上に書いたことはロジカルに考え話をしていくための最低限のルールで、それらを気にしないということはつまり、多くの人はロジカルさを大切にしていないんだろう、おそらく。
大抵の議論はふわっとした話をふわっとした調子で進めてふわっとした結論を出して終わる。

私からすると違和感だらけでストレスフルだが、私が気にしすぎ、のようだ。
上に書いたことを主張したら、細かすぎ、理屈っぽいと煙たがられるだろう。

だけどそれがなんだ。
ロジカルに考えることを大学院で学んだ、だからそれを大切にして生きるというのは自然な発想だし、多数派に迎合して大切なものを手放す必要は無い。

ロジカルだからって感情が無いわけじゃなくて、むしろロジカルさを自覚しているからこそ共感的な姿勢を示す必要がある時には抑えることもできる。
もっと言えば感情的になっていたってロジカルに考えることはできる。
精度という面では冷静な時には劣るかもしれないけれど。

私はこれからも、ロジカルであり続けるよ。
本当に頭のいい人には敵わない程度の頭だけれど、それでもロジカルでいたい。
それでこそ、大学院で学んだかいがあったってもんだろう?

最後までお読みいただきありがとうございます。 これからもたくさん書いていきますので、また会えますように。