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zoomでもなんでも、会社の飲み会って時点でさ

少し前、会社のzoom飲み会があった。
そんなことをしている場合でないのは明らかなのに、チームの中のひとりが誕生日が近いからと、半ば無理やりのように開かれた飲み会だった。

会社に入ったら、「付き合い」というものがあるんだろうなと覚悟していたけれど、コロナのおかげでここまでまるっきり飲み会なんてなかった。
それが初めての、会社の飲み会だった。

まあzoom飲み会なので、わたしの大嫌いな「若いんだから気を利かせろ」「女性なんだからあれこれと世話を焼け」という無言の圧力もなく、ただPCの前で適当に偉い人の話を聞いて、話をふられたら返事をしているだけで終わった。
飲み会の後もタスクを続ける予定だったから、酔っ払うほど飲んでもいない。

お酒、本当は大好きだけど、飲み会に頻繁に誘われるようになったら面倒だし、弱いふりをしておくのもいいかもしれない。
ワインが好きなことも、日本酒が好きなことも、なんにも会社の人には明かしたくない。

そう、自分のことを、明かしたくなかった。
居心地が悪くて今すぐPCの電源を切っちゃいたいとまで思ったわけではなかったけれど、別に楽しくもなかった。

何か嫌なことをされたわけでもないのに、なんでかな。
原因に心当たりがないのになんとなく嫌だ、って、それはそれで救いようのない「嫌さ」な気がする。

誰かが話すのをアルバイトで身につけた接客用スマイルでニコニコ聞いていたら、偉い人に「ニワオさんはもっと積極的になりなよ!クールすぎるよ!」と言われた。
そう言われても「だってしょうがないじゃん会社の人になんにも知られたくないし、大体あなたたちが話していることに興味もないんだよ」としか思えなかった。

「会社」という共通項しかないから、必然話題も会社のことになる。
ナントカって人が最近あれしたらしいよ、とか、昔はこういうプロジェクトを手掛けててね、とか、全然面白くない。

ナントカって人のことも、昔のプロジェクトのことも、タスクをこなす上で必要になったら質問するから、その時に教えてくれれば十分だなぁ。
チームの人同士、仲がいいに越したことないとは思うんだけど、わざわざ就業時間外の時間を費やしてまで詳しく知りたいとは思わない。
タスクをこなす中で関わって、お互いのことを知っていけば充分じゃない…?

こんな風に冷めているわたしは、会社にはずっと馴染めないのかもなぁなんて考えている。
いつかどこかで、楽しく飲み会できる場所に出会えたらいいのだけれど。

最後までお読みいただきありがとうございます。 これからもたくさん書いていきますので、また会えますように。