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ピアノとギター

 ピアノは母に言われ4歳ぐらいから習い始め6年生までピアノ教室に通った。
 通ったと言っても全くピアノには興味なく、練習もせずに毎回ピアノの先生のレッスンがある時だけしかピアノの前には座らなかった。
 当然上手くなるわけない。

 興味もないのに、母から練習しなさいと口やかましく言われるのがとても嫌だった。当時はまだ男の子がピアノなんてっていわらる時代で、周りの友達からも時々からかわれるのも嫌だった。

 中学校に入った頃、ビートルズが大好きな友達がギターを弾きながらイェスタデイ♪を歌ってみせた。そのカッコよさに感動して自分もギターが弾きたくなり親にフォークギターを買ってもらった。アリスのベーヤンモデルで同時4万円程もする高価なものだった。色あせてはきたけど45年たった今でも大事に使っている。


 当時はフォークソング全盛期で、かぐや姫、松山千春、アリス、イルカ、N.S.P、、、何でもかんでも聴いて、コピーした。

 ピアノを習っていた事に感謝し始めたのもこの頃からだ。音感が少しだけ育っていたらしく、その音感のおかげでギターは独学で一通りは弾けるようになった。

 高校に入ると友達とバンドを組んでベースやドラムにも手を出した。文化祭や他のバンドと一緒に企画したミニライブで演奏するのはとても楽しかった。

 教員としてすごし、ただただピアノを習わせてくれたことに感謝するばかり。子供らの歌の伴奏はピアノとギター。おじちゃん先生が音楽の時間にピアノとギターを弾いてみせるだけで、その距離はぐっと縮まる。


 母親が言っていた。
『ピアニストや音楽家にならせようと思ってたのではない。生きてく中でピアノや楽器が奏でられる事は、きっと自分を助けてくれる。』って。

音楽の授業の時だけでなくむしゃくしゃするよなプライベートな時間にピアノやギターを弾くと、全てを忘れて無心になれる。


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