【ニワカ放談】失政は政治の本質である~「風の谷のナウシカ」とエドマンド・バーク~
世界が驚嘆する日本のコロナ封じ込めなのに、ひたすらリベラルのみなさん、アベノマスクの保管費が~!アベの自腹で全部買い取れ~!アベの失政だー!とか騒いでたわけだから、彼らは見たいものしか見ないわけですね
そんなふうにTwitterで呟いたことがある。やがて高まる声に、ついに岸田総理はアベノマスクの廃棄をきめた。ところがそうなると、アベノマスクの配布希望者が殺到しているそうである。
さて、アベノマスクが失敗だったか成功だったのか、費用は高いのか安いのか、その評価はさておく。
私が問題にしたいのはアベノマスクの個別評価ではない。「コロナの封じ込め」という「大きな目標」に対して、日本は「驚くべき成功例」などと海外メディアから報じられる。しかしそんな中、ひたすら複数の試行錯誤の中の一施策をいまだにあげつらい、「アベノマスク!アベノマスク!大失敗」「世紀の愚策ぅぅぅ!」「安倍は自腹で買い取れ!!」といってるなんて、現代のリベラルには、危険な感じが漂わないだろうか。近代国家の民主主義の代表者に一施策の私的懲罰を与えようとする前近代的態度という意味ではない。違う。
私がいいたいのは、総合的にうまくいっていても、試行錯誤の中のひとつの一施策をいつまでもあげつらうというのは、実はあまり意識されないが、結局は彼らの人間観やイデオロギーに危険性があるということだ。いやそれこそ、そういう人たちは、「ケガレた愚かな人間どもを全取っ替えする計画」とかはじめてしまうのだ――なにをいってるかわからねえと思うが、これから説明します。
それこそエドマンド・バークは「政治とは理論ではない。実験科学である」といっている。なぜバークがわざわざそんなことを言うかといえば――
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