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PLC制御屋は独立に向けて、交渉術を学ぶべき

<はじめに>
独立するために、私は交渉術を学ぶ必要があると思っております。

会社に入れば、当然、技術的な指導を受けます。ただ、それはあくまでも、その会社での案件をこなすための基本的な技術です。

その会社に勤め続けるなら良いですが、向上心があり、将来的に独立を目指すなら、それだけでは足りないです。

独立して、私が色々と感じたのは、「日程調整で苦労する」ということです。

私は制御屋として、独立しましたが、一番苦労するのは、日程調整です。

現場の日程は簡単に覆ります。部品の納期、交換、施工不良などなど。様々な要因が絡み合い、前倒し、後ろ倒しになります。

当然、他のお客様の仕事もあるため、ブッキングすることは日常茶飯事です。

ブッキングしてどうやって相手と交渉するか。

独立したての人たちが間違うのが、ここです。

ここを間違えてしまうから、お客様と喧嘩別れになったり、揉めて裁判沙汰になったりします。

ここら辺のポイントは誰も教えてくれませんし、自分自身で身に付けるしかないですが、私の方で少しでも参考になればと思い、お話させて頂きます。

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<交渉するための心構え、姿勢>
相手と交渉する上で大切なのが、心構えと姿勢です。

特に、日々の仕事に向き合う姿勢、そして、お客様と接する際の気持ちの持ち方、これらは本当に相手はよく見ており、よく感じてしまう部分になります。

・心構え
 ① へりくだる必要はないが、最低限、敬う
 ② 誰でも公平に接するようにする
 ③ 連絡はマメにする

・姿勢
 ① 常に見られていると思い、作業する
 ② 丁寧に作業する
 ③ 手を抜かず、ただ、適度に休憩を取る

人それぞれ、思うことはあるにせよ、お客様と作業する上で大切なのは、お客様を敬い、誰が見ても常に紳士に行動している、そんな人とみんな仕事したいですよね!

そうなんです。

文句ばかり言う人や、行動がチグハグな人は、よく思われないのです。

色々な人と仕事をする上で、初めての人もおおいなか、常に謙虚な姿勢で作業するのが良いでしょう。

そういう姿勢が後々、大きな交渉材料となります。

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<ブッキングした際の交渉術>

制御屋として、現場の日程が被るのは日常茶飯事。

これを、交渉術を使い、うまく乗り越えないと、お客様とトラブルになったり、独立しても結局会社員と変わらない給料になってしまいます。

案件数をこなすということは、売り上げ、つまり、給料にも反映されますし、お客様から実績をもらえたということで、次の受注もしやすくなります。

ただ、ひとつの案件が遅れれば、即、他の案件にも影響を及ぼします。

そんなときに、毎回、お客様とトラブルを起こしていては、独立してせっかく出来た人脈もすべて水の泡となります。

日程が崩れてしまうのは仕方ないのですが、どのように乗り越えるか、交渉するかが、独立した人たちが身に付ける必要がある、交渉術となります。

交渉する上で大切なことは1つ。

「最後までやりきる意思を伝えること」

これだけです。

これだけ? と思う方がいると思いますが、本当にこれだけです。

みんな、ここでミスをします。「次の仕事もあるから、無理です。」そう言ってしまうのです。

「次の仕事ありますが、電話対応や修正したソフトは送ります。そして、◯◯日にまた来るのでそれまで待っててください。」

これが正解です。

仕事から逃げるという行為は、残された相手からすると、怒りしかわきません。

ですので、最後までやりきるから、少し待ってて。これが正解です。

次に来る日まで提案すれば、相手もひとまず安心します。

そして、最後までやりきれば、色々あったけどありがとうございました!となります。

ブッキングしたから、もう仕事無理!

ではなく、ブッキングしたけど、どうにかしてまた来ますよ!

これが正解です。

仕事をしていれば、多くの場合、予期せぬことは起きます。

予期せぬことが起きたときに、どのように対応するか、お客様はよく見てます。

対応を間違えると、せっかく仕事を頂ける関係になったお客様からも、今後仕事をもらうことができなくなります。

交渉とは、なるべく前向きな提案をすることで、相手に安心感を与え、他のお客様への影響も最低限で済ませる術ということです。

技術屋として会社員でいると、営業がその役割を担っていると思います。

独立した方は、それを自分で行えるようにしないと、いずれ行き詰まり、最後は会社員に戻るということになります。

ですので、前向きに交渉し、お客様の信頼を勝ち得るような、そんな交渉をしていきましょう!

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