第8話:初版部数・価格を決める
この本は、初版印刷部数を増刷前提の1,000部、本体1,200円(税別)にしたのだが、決定までの経緯を書いていきたい。
まず、出版業界の方は、部数について、「あれ?」と思われたかもしれない。1部あたりの印刷費用は部数が多いほど下がることもあり、ほとんどの方から、「2,000部」が一般的だと聞いていた。実際に収支計算をしてみて、たしかに2,000部が損益分岐点であるとわかった時は、「うぉっ」と声が出た。
倉貫さんの既刊の販売数や、「初めての出版事業だから一般的な出版社の