庭ぐらしポエトリー 「波」
波の顔が変わる
その表情をいつもみてる
美しき島よ
ときに激しく
ときに穏やかに
凪って
時化て
ああ
風は強く吹いている
遠く向こうの地平線だろうか
となりの島の方からだろうか
スピードが速いから
わたしたちはもう、
ついてゆけぬ
ありがとう
さようなら
もつれた足と口
なんとか伝えようとしたとき
それは歌になった
美しい球のように
コロコロと響く歌になった
哀しさと愛しさを
胸に抱きしめながら
今日もわたしは
この歌を歌ってる
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