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安くてアルミキューブなPCを自作

今回のテーマは安くておしゃれ。
自作の話も第三弾。これで過去の自作の話はおしまい。
飽きる前にさっさとまとめちゃおう。

安くていい感じのアルミキューブを発見

コンパクトなmicroATXケースを探していたところこんなサイトを発見。

価格コムで拾いきれないケースなんかも乗ってていい感じ。試しに奥行きの短いケースを探す。

そしていい感じのやつ発見。200*224*270 mm(W*D*H)、mATX対応、フルアルミで当時5000円以下。いいじゃん……

で、買っちゃいました。

というわけでコンパクトでキューブなmATXを組んでいきます。
その前に、このケースには実は縛りがあって、mATX対応と言いながら245*215 mmのマザーまでしか対応していない。このサイズのmATXはメモリが2スロットのタイプになる。
あとはコンパクトなケースにありがちな電源がマザボの真上に来るタイプなので、クリアランスとエアフローにはある程度気を使ってパーツを選定していく。

今回の構成

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毎度おなじみの写真。

CPU: AMD Ryzen 3 3200G
安くて美味しいRyzenAPUシリーズ。今回は価格重視で3200Gです。Athlonも考えたけど普段使いするにもちょっと辛い気がしたのでこっちを選択。
オフィス用途・ブラウジングあたりはそつなくこなす。
ゲームに関してはCSGOみたいな軽いのなら動くかな。

Cooler: AMD Wraith STEALTH
3200Gのリテールクーラー。スペース的にロープロ系しか積めないのでこれで。入りはするけどさらに余裕にするために外枠を外して使う。

MB: ASRock B450M-HDV R4.0
クソ安mATX板。その時安かったので。セット割を使うと驚異のコスパが実現できる。横幅もOK。フェーズとかインターフェースも3200Gなら問題なし。付加機能みたいなのは一切ない。安いので。

MEM: ADATA AD4U266638G19-D 2666MHz 8GB*2
安かろうがメモリは16GB積もう。ないと人権を失います。今回は安物構成ということでADATA。安定重視ならcrucialのやつ買おうね。そんなに値段変わらないし。クロックは2666MHz。用途的にこれで十分。

SSD: MX500 CT500MX500SSD4/JP 500GB m.2 SATA
何故かMX500が当時最安だった。ラッキー。とはいえ既にSSDが値上がり始めており7500円くらいだった。アンラッキー。
みんな大好きcrucial製鉄板SSD、悪いところは特になく安定している。
今回は冷却重視で発熱の少ないSATAを採用。

Case: JONSBO C2S
今回のメイン。日本国内ではかつて「C2」として流通していた。そっちは絶版だけど中国で売られている「C2S」は流通している。
他にもU2SやU3Sなど、末尾にSがついているのは中国流通モデルになる。国内モデルと比べてアクリル窓がなくなっていたり加工がちょっと荒かったりする。
安く買えたのでそのへんは無問題。

PSU: サイズ 剛短4 プラグイン SPGT4-500P 500W
サイズの剛短プラグインシリーズの500W。容量は過剰だけどコンパクトなセミプラグインのくせして安い。今回はCPU4ピンとATX24ピンしか使わない超シンプル配線のためプラグインケーブルは一切使わない。
OEM元はSirtec。昔はアレだったけど今はまあまあくらいのメーカー。コスト重視なので格安三流メーカー品でなければよし。スペースに余裕があるならCorsair CX450MとかのほうがOEM元的にもいいと思う。

Fan: サイズ KAZE FLEX PWM 120 Slim
スリムでPWMなサイズの12cmファン。今回は狭いので薄型を採用。窒息気味のケースなので念の為回転数を制御できるタイプにしておく。

組み立て

今回はバッチリ写真があるよ。

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まずはCPUを乗せる。3度目のSocketAM4。

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AMDのリテールクーラーのグリスはネチョネチョでスッポンを誘発するクソグリスなので塗替え。とりあえずついてるグリスをウェットティッシュで拭き取り。

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グリスを適当に盛る。うんこ盛り派です。
今回はおじさん印のSMZ-02Sです。一番小さいやつでも3~4回塗れる量があってお買い得。

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クーラー、メモリ、SSDを載せる。クーラーは空間を作るために外枠を取り外して装着。

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本来はこんな感じで外側にフレームみたいなものが付いている。ネジとツメで止まっており取り外し可能。スペースに余裕のないケースでは高さを減らせるので外せるのはありがたい。

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電源をつないでガバガバ起動試験。とりあえずファンが回ったのでOK。

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両側のサイドパネルを外してケースに取り付け。フロントパネルやらのケーブルを繋ぐ。一緒にケースファンもつける。

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電源を取り付けてケーブルを整理。短めの電源でも結構塞がる。140mmとかだと辛そう。

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組み上がり。シンプルなアルミケースで見た目はいい感じ。背面の拡張スロットは3つ。奥行き的には短めのデュアルファンくらいなら乗るかな。ZOTACのやつとか。

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PS4コンとサイズ比較。mATXに見えないコンパクトさ。

さてOSインストール。しかし……

というわけでさくっとwin10入れて終わりにしよう。
USBからwin10をインストールする。
がしかし途中でブルスク。
何度かやり直すが毎回どこかでコケる。何かがおかしい。
ひとまずはもう一度組み直す。が……駄目……!!初期不良の疑いが強い。
とりあえず他のCPUで起動テスト。2400Gを持ってきて動かしてみる。BIOSまでは入れるものの、Win10はうまく行かない。
今度はメモリを変えてテスト。すんなりインストール完了。メモリか……

メモリを交換してもらう

Ryzenとの相性が悪いのかメモリの不良かはわからないがとりあえずADATAに連絡。あってよかった永久保証。
すると当日中に返信があった。

Dear Customer,
Please Click the link below to get response from ADATA !
Click Here
http://cs.adata.comxxxxxxxxxxxxx

という感じのメールが届く。

無題

URLを踏むとこんな感じのサポートフォームに飛ぶ。ここでやりとりをすることになる。返信があるたびメールが来てフォームに行くことになる。
何度かやり取りをし環境と症状を伝えると、日本法人にメモリを送ってくれとのこと。症状をまとめたメモも一緒に送ってほしいと言われ、適当にwordで作って同封。他のパーツの型番まで書いたし大丈夫だろう。幸いパッケージはとってあるのでそのまま戻して送る。
発払いで追跡可能な形態で送付してほしいそうなので、宅急便コンパクトを使う。これ安いし便利だよね。
数日後、荷受けの連絡が来る。サポートの人によると、台湾に送り返して検証するため1ヶ月ほどかかるという。まじか……
ひとまずは待つ。コロナもあるし3月中に戻ってくるか怪しい。

追記:メモリのその後

メモリ帰ってきました。きれいにパッケージに入ったやつが。
交換対応になったみたい。しかし早速刺して起動させてみるもうまく行かず……
そこで思い出したのがRyzen3000APUシリーズはアーキテクチャがZen+だということ。初代RyzenであるZenに比べメモリ相性問題は改善しているとはいえ、Zen2には及ばない程度のもの。そもそも大してクロックが高くないからと油断していたが安物チップな上にマザボも安物。故に大いにその可能性はありうる。そこでメモリをダウンクロックしてみることに。

BIOSに入ってメモリOCの項目からメモリ電圧とクロックを調整する。
まずは電圧から。OCメモリで一般的な1.35Vまで盛ってみる……が駄目。そこで諦めてメモリクロックを2400MHzまで下げる。
するとすんなり起動、安定動作した。一件落着。APUの仕様上あんまりクロック下げたくなかったのになあ。

レビュー的な

実際にOS入れて色々動かしてみたけど特にカクつきなどはなくサクサク動く。SSDだから起動も読み込みも早いし適当なメーカーPCよりよっぽどいいね。ブラウジングや動画視聴やオフィスなんかならこれで十分といった感じ。ケースの見た目もよく所有欲が満たされるのもグッド。

ケースは5000円にしてはかなりいい感じ。ところどころ薄かったり角が尖ってたりはあるものの質感はいい方だと思う。リビングに置いたりしてもインテリアっぽい雰囲気があり、パソコンっぽくないのはグッド。見た目重視で冷却はあんまりなのでハイスペックには向かないかも。JONSBOのケースはどれもそんな感じ。でもコンパクトなクセしてmATX(制限有り)で組めるのでITXよりも安くあげられるのはいいところ。

このときは一般男性大蛇丸みたいな自作レポをしてました。

最近出たRyzen5 3500とGTX1660あたりの組み合わせでコンパクトでおしゃれなゲーミングを目指してみるのもいいかも。そのくらいまでなら排熱間に合いそう。カード長は220mmまでなので上でも触れたZOTACの短いデュアルファンとかになるかな。窒息気味だからシングルファンはおすすめしない。アークだと2月は3600+B450M-HDVの組み合わせでセット割2万とかで買えたりした。今はなくなったみたいだけどそのうちやるかも?セット割は実店舗のみという場合もあるのでお近くのショップを探してみよう。
一つ注意したいのはmATX+ケースファンの構成で行くと3.5インチHDDは積めなくなる。mATXで組む以上は配線面でもストレージはm.2一択。拡張性は死んでる。
2.5インチSSDも下部には搭載できないが、サイドパネルにテープで貼り付けて使う裏技でなんとか。3Mの赤テープがおすすめ。安くて不自由なケースなので色々工夫して遊んでみてほしい。

ちなみにそれっぽい構成(ケース・OSの抜き)で83,000円ほど。割引や時期によっては更に安くなるしOS込10万はいけそう。参考までに。

初めて初期不良を引いてみて

あのね、これめっちゃ焦る。原因わかんなくて3回位組み直したからね。
BIOSアプデ自分でやったから最初マザボ原因かと疑ってドツボだったよもう。ふと思いついてメイン機からメモリ持ってこれてよかった。動いてるマシンがあるっていうのは強みだね。検証環境の大事さを思い知った。
ADATAのサポートは割とまともだった。英語でのやり取りもなくスムーズに進んだので、あまり不安は感じなかったかな。
サポートはまともだったけど結局帰ってきても相性問題だったし安メモリはクソ。今度からはマイクロンとサムスンのダイしか買わん。

今後の自作について

現在自作第4弾が進行中。結構苦戦しているので掲載はかなり先になるかも。あと運良く1万ポッキリでRX470の8Gの新品(マイニング用)が手に入ったのでなにか遊んでみたいところ。3500も気になるしこれは第5段とかになるかも……
あとはツーリングとかVAPEの話もそのうちやりたい。暖かくなったらキャンツーレポとか。noteは何書いてもいいしね。

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