見出し画像

~息子に発達障害の診断が下りるまで~ 第5話:迷走するNiwaca

 前回のお話はこちらです。

 それからというもの、Niwacaは自宅にある育児関係の書籍を片っ端から読み直し、違和感の答えを探し続けました。しかし、答えなど見つかるはずがありません。息子の特性を正しく理解できないまま、やみくもに探しているのですから。育児書に書かれているように、たくさん褒める・なるべく前向きな言葉がけをするなど努力していましたが、私のやっていることは全て空回りしていました。

 例えば、息子は朝の身支度に時間がかかりました。

パンをかじったかと思えば、窓の外の鳥が気になり食事が停滞。
→「早く支度できたら、テレビ見られるよ!」と言うと、再び食べ始める。

牛乳を飲んでいるとコップの柄が気になり、再び停滞。
→「牛乳さん、飲んで~って言ってるよ!」と言うと、再び飲み始める。

食べ終わり、自分で食器を片付けると、次に何をするかわからずウロウロ。→「やることリスト見てみようか。あ、次はおトイレとお着替えだね!」

トイレを済ませると、その後着替えることを忘れる。
→「ほら、もう遅刻するよ・・ママお着替え出したから、急いで!」

上半身着替えた時点で集中力が切れ、おもちゃで遊び始める。

→「ちょっと!急いでって言ってるでしょ!?もう、いい加減にしてよ!!毎日毎日同じことばっかり言わせないでよーーー!!!!」と、Niwacaブチ切れる。


まさに、泥沼ルーティンとでも言いましょうか。当時を思い出すと、息子には本当に申し訳ないことをしたと思います。

今の私であれば、

■まずは気が散るものが視界に入らないよう、環境を整えよう。
■やることボードは本人の目の前に置いて、見通しがつくようにしよう。
■タイマーを使って時間の感覚を身につけさせよう。
■複数の口頭指示を覚えていられないのなら、1つずつ伝えよう。

など、息子の特性に合った段取りを模索しますが、当時はトンチンカンな接し方をしては上手くいかずブチ切れる、の繰り返しでした。他にも私の迷走劇は山ほどあるのですが、それは別のシリーズでご紹介させていただきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?