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YONAYONA WEEKENDERS 眠らないでよ

長男と私はとても似ている。繊細で、空気を読みすぎて
周りに必要以上に合わせてしまって、疲れてしまう。
感受性が強くて、音楽と本が好きで。
彼の幼少期は、私のせいでとても辛いものだったと思う。
しなくてもいい苦労をさせてしまった。
私には3人の子供がいるが、長男の存在は私にとって、特別だ。
彼は私の救世主だと言って良い。私を人間らしくしてくれるため
私の宿命を私自身がキチンと受け止めるために、私の元に生まれてきてくれた。
そんな彼が、おすすめの曲として教えてくれた一曲。
お互いがいい曲だと思ったらいつも紹介し合うのだが、
彼が言うには、一生聞いてられる一曲らしい。

ふと、金曜日のランチタイムにうっかり聞いてしまった。
自席で、お弁当を食べながら、下を向いて頭を抱えてしまった。
いや、泣きそうだな。泣けるな。
磯野くんの声は、いつも優しい。でもこの曲の声は特別だ。
いつも以上に優しくないか?
もちろん、何度も聞いてるんだけど、なんか沁みるな。
今週も一週間頑張った。私偉い。磯野くん私に語りかけてる?

眠らないでよ 話たりないよ
君の大切の言葉 僕の耳元で囁いて

君の大切な言葉って、どんな言葉かと想像してみる。

誰かとこんな夜を過ごしたこともあった。
今日あった楽しいこと。面白かったこと。つまらなかったこと。
お互いに話して、眠りたくなくなるぐらい。
ベットの中で、朝になっても。話足りない夜も昼も確かにあったのに。

言い忘れた言葉が、部屋の隅に積まれて
遠くの思い出も探し出すから、眠らないでよ

いつだって、素直になることは難しい。
シンクの食器が積まれるたび、二人の距離は縮まってるのか、離れてるのか。

好きだよ。
いつでも伝えられるのに、伝えられない言葉。

伝えてない言葉 君の大切な言葉
君は大切な光 あの頃のまま笑っていて


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