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背徳という老婆に 無垢という少女の面を被せる 絢爛という乙女の肌に 青ざめた死者の皮を纏わ…
かえれないところは かえれないところは 夜の海の波打ち際で 虫が集く鳴くところでしょう やっ…
かえれないところへ かえれないところへ 夜の海の波打ち際で 虫が集く鳴いている 遠いだろう …
うるとらまんはいなかった どこにもいなかった 僕の中にも結局いなかった 怪獣が好きだったか…
睨みつけるような瞳の どこか暗い輝きの 無限に煌めく装飾する宝石 胸元の影深く 丸き肩に宿る…
思い思いの人々の声が ショッピングモールの 巨大な空洞を埋めている 足音たちが少しずつ重なり 空間設計に知らずに導かれ 同調している波に満たされている この親和性に満ちた 恰も夢のような 嘘など欠片もないような 消費への導きという魔法 対価をまだ理解しない 子どもたちは駆け出していく 野原で蝶を見つけたように 光の渚ではしゃぐように
花が一輪咲いた 薄闇の帷の下で 冷め始めた風が吹いていた 花は寄る辺なく揺れることしか知ら…
いぬたちは静かだった その少女が女になる 白い二の腕はほっそりとして 夢のように甘い腿の固…