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仕事を楽しみ輝こう!けんせつ女子ビューティーセミナー

みなさん、こんにちは。日塗装(一般社団法人日本塗装工業会)では、約2300社の塗装業者が集まる塗装団体として、塗装業界を盛り上げるために多彩な活動をしています。そこで日塗装公式キャラクターの「ロールンちゃん」とともに、日塗装や会員さんたちの活動や塗装の魅力などをnoteで発信しています。日塗装のことは、下記のホームページを読んでみてくださいね。

今回ご紹介するのは、2023年12月9日(土)、愛知県名古屋市の栄ガスビル・キングホールで行われた「けんせつ女子ビューティーセミナー」です。一体どんなセミナーなのか、ちょっと気になりませんか? では、さっそくセミナーの内容についてご紹介しましょう。


けんせつ女子ビューティーセミナーとは?

建設業界で働く女性を応援したい!そんな思いのもと、日塗装がメインとなって開催しているセミナーです。2021年の秋に愛媛からスタートし、宮城、広島、大阪、北海道で開催され、今回6回目となる愛知会場には、37名の女性が参加しました。

当日は、スキンケア講座をはじめ、女性活躍推進に関する講座、キャリアある女性の声を聞くパネルディスカッション、自分らしいキャリア形成についての講座やワークなどを実施。中身の濃い催しに、参加したみなさんにとって有意義な時間となりました。

「でも、どうしてセミナーをはじめたの?」とロールンちゃんが言ってます。そこでセミナーの内容をご紹介する前に、開催までのいきさつについて解説したいと思います。

どうして開催することになったのか?

塗装業界では、人材不足・後継者不足という悩ましい問題に直面しています。若い働き手に来てほしいけれど、どうしたらいいのだろう。そう考えた日塗装では、日塗装の会員企業には約700人の女性技能者がいることに着目。男性の多い業界にあって、そうした貴重な働く女性たちの話を聞くことが、「人材不足の解消のヒントになるかもしれない」との思いからセミナーが企画されました。

その後、内容を検討する中で、人材不足・後継者不足は建設業界全体の問題ではないか、とのことで「けんせつ女子ビューティーセミナー」という名称に決定。働く彼女たちに向けて、外面的な魅力磨きにつながるだけでなく、内面的な輝きをもたらす情報を提供するセミナーとしてスタートしました。プログラムの流れとしては、以下の通りです。順を追って解説していきますね。

●資生堂ビューティーセミナー
●[講話] 女性活躍推進を考える
●働く女性によるパネルディスカッション
●[講話] “キャリア”について考える
●参加者によるグループディスカッション

資生堂ビューティーセミナーからスタート!

美容情報を語る、資生堂ビューティーアドバイザー 林 香里さん

まずは、セミナーの冒頭で行われた「資生堂ビューティーセミナー」から。「どんな時でも美しく、自分らしく」をテーマに、資生堂ビューティーアドバイザー 林 香里さんによる働く女性に役立つ美容情報についてのお話が進みました。

冬の乾燥に負けないスキンケア情報をはじめ、働く女性の輝きメイク情報、全身まるごとうるおいケア情報など、なるほど!と思わせる内容ばかり。また、自分に似合うカラー診断が行われるブースなどもあり、とても充実した時間になりました。外で働く機会が多いお仕事だけに、日頃の美容ケアはとっても大切ですね。

真剣に耳を傾ける、参加者のみなさん

女性活躍推進に必要なものとは?

つぎに行われた講話では、「女性活躍推進を考える」について興味深いお話を聞くことができました。講師を務めたのは、企業のダイバーシティ推進や女性活躍推進を手がける株式会社 wiwiwの深田絵里さんです。

講師の深田絵里さん

女性活躍を考える前に必要なのは、性別や人種、年齢に関係なく、一人ひとり視点が違うことに気づいて認めることだと語る深田さん。しかし、いまだ日本の社会では、「男性だからこの仕事、女性ならこの仕事」と無意識のうちに性別で役割を決めつけてしまう傾向があると訴えます。

建設業界を元気にするためにも、そうした無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)を取り払うことが第一歩。そのうえで女性が働きやすい職場環境を整えることで、誰もが働きやすい業界になるはず。結果的に建設業界の活性化にもつながることから、女性活用を推し進めることは重要であると強調されました。

キャリア女性によるパネルディスカッション。

仕事で活躍する女性たちは、一体どんな気持ちで働いているのか気になるところです。パネルディスカッションでは、そんな気持ちに応えるために、業界でキャリアを重ねる女性を招いてのトークが展開されました。パネリストとしてお話していただいたのは、現場監督として活躍中の朏(ミカヅキ) 香織(株式会社 宮木商会)さんと、経営者の伊佐治 比奈子(株式会社 日比野塗装店 常務取締役)さんです。

パネリストの朏 香織さん

仕事のやりがいや魅力についてのお話からはじまり、仕事で大切にしていること・こだわり、どのように資格を取得していったのか、お二人の仕事にかける思いが伝わる内容でした。特に印象に残ったのが、朏さんの「女性だからといって、過保護にしないでほしい」とのお言葉です。過保護にすることは、本人の成長を妨げることにつながります。男性と同じように、女性も自己マネジメントができるので、本人の裁量にまかせてもいいのでは? との提案もありました。

パネリストの伊佐治 比奈子さん

最後に伊佐治さんからは、「トイレ問題だけでなく、朝礼が早くて夜が遅い職場は、女性としても、育児をする立場から大変といえます。しかし、女性が働きやすい環境にすることは、性別に関わらず、誰もが伸び伸びと働ける職場につながると思います」との言葉で、パネルディスカッションは終わりました。

自分らしいキャリアは、どう描く?

セミナーの後半は、深田さんから「私らしいキャリアについて考える」についてのお話です。“キャリアビジョン”(将来のありたい姿)を描くことの大切さを説く内容でした。人生100年時代に突入し、将来の予測が難しい時代の中、何をよりどころに人生を歩んでいけばよいのかが見えづらくなっています。

深田さんのお話には、みなさん納得するばかり

そこで「将来はこんなことを実現したい」「こんな働き方をしていたい」など、プライベートも含めた将来のありたい姿を描くことが大切だと語る深田さん。自分にとって「やりたいこと」「できること」「すべきこと」をはっきりさせることで、仕事に対するモチベーションアップ、成果をあげることにつながると言います。

その後に行われたのは、参加者のみなさんによるワークショップです。講話を振り返りながら自分のキャリアビジョンを描き、グループ内でそれぞれの考えをシェアしました。ワークを通じて自分の働き方を見直すきっかけになるだけでなく、仲間同士で共有できたことは、きっと今後の人生に良い影響をもたらしてくれるのではないでしょうか。

セミナーの終盤では、全員が笑顔に。

セミナーでは、知らない人たちが集まります。そのせいか、スタート時にはみなさんの表情が硬くて、思いのほか緊張している様子でした。しかし、お互いに話しあうワークもあったことで、どんどん雰囲気が和み、セミナーが終わったときには全員が笑顔になっていたのが印象的でした。

こうして働く女性が集まり、貴重なお話に耳を傾け、お互いの気持ちを確かめ合うことはとても貴重な体験になったはず。日塗装としては引き続き、こうした働く女性たちを応援していきたいと思っています。

参加者のみなさんと記念撮影

参加者アンケートの結果

セミナー後に実施したアンケートは、以下の通りです。これらを見る限り、すべてのプログラムがお役に立ち、ご満足いただく結果となりました。主催した日塗装としても、大変うれしく思います。

今後も期待してくださいね。

今回は「けんせつ女子ビューティーセミナー」についてのレポートでした。実は日塗装では、こうしたセミナーの他にも、さまざまな活動をしているのですが、知らない人もまだまだいます。

これからも私たち日塗装の活動をはじめ、塗装の仕事でがんばっている人たちも紹介していく予定です。そして、塗装業界を盛り上げたいとの気持ちでいっぱいです。これからもぜひ、読んでもらえるとうれしいです。