見出し画像

【感想文】tacica TOUR2020 "aranami"東京公演

先日開催されたtacicaの全国ツアー"aranami"の東京公演に行った。

昨年発売された『aranami』を引っ提げてのツアーで、昨年の延期から一年越しの開催である。

昨年発券したチケットを握りしめて会場に向かった。会場が変更されたので券面に記載されている会場とは別の会場に向かう。不思議な感覚である。

会場に入り良さそうな場所を探す。その日は上手側5列目辺り、猪狩さんの前に行った。なんと久しぶりのスタンディングである。まだ腕を振るのは控えておこうと思ったが、だんだんと以前のライブの光景が帰ってきているように思えて嬉しくなった。


この日のライブ。セトリとても良かった。どのライブでも言ってる気がするけれど。良かった。

新旧交えたセットリストで、先日リリースされたばかりの『ねじろ』や、まだ音源化されていない『Space Folk』も聴くことが出来た。昨年の本来のツアー開催の頃にはまだtacicaとしては無かった曲がこうしてライブで聞けるというのは、tacicaというバンドが確かに生きていたのだという証の様に感じる。

それから、ライブの真ん中で『象牙の塔』も演奏された。去年リリースされてから今年開催された15周年ライブまで、一切ライブでは演奏されなかった曲が、こうしてツアーのセトリの真ん中に入っているのは前に進んでいる感じがしてとても良いなぁと思った。

個人的に『贅沢な蝋燭』がとても好きなので聴けて嬉しかった。あのドラムのリズミカルな感じと猪狩さんの優しい歌い方がたまらない。そういえば、この曲を始めてライブで聴いたのは『TOUR &ROOMS』の東京公演で、今日と同じくキネマ倶楽部だったな、なんて思い出した。

『GOAT』や『蜜蜂の毛布』、『その日、一日。』などもこの曲きたか~~!って感じで嬉しかった。それから『冒険衝動』のイントロの小西さんのベースはいつ聴いてもたまらない。好きです。

久しぶりのWアンコールもあったので嬉しかった。大抵Wアンコールは『HERO』のイメージだったけれど、1回目のアンコールで演奏され、この日はなんと『人鳥哀歌』。全力で手拍子した。かっこよかったなぁ。熱かったなぁ。

はぁ~~~~~~~~~~~。セトリ良かった。好きだ。

『黄色いカラス』のがなりで寿命が延びますわ…。


序盤のMCで猪狩さんが「溜まってるものを爆発させます」と言っていたが、まさに爆発するセットリストや演奏で、静かに燃える青い炎の様な、熱量のあるライブだった。

個人的な話にはなるが、最近無気力で低下気味だった私の熱をtacicaにあげて貰った。また救われた。

ライブの終盤で猪狩さんがまたツアーやりますと言った後に、「いつも同じことを言ってるけど、いつもと違うからこそいつもと同じことを言います。」と言っていたのが凄く良いなぁと思った。『ordinary day』で「生きていくだけ」と歌うバンドが、在り方が目まぐるしく変わる生活の中で真っ直ぐ歩き続けてくれるんだなって、嬉しくなった。


良いライブでした。暫く「tacica良かった」しか言えない身体になった。

次のライブも楽しみにしてます。


"生きて行くなら やり方は命の数だけ
正解はない癖に 間違いを正す"
aranami / tacica


いつかキネマ倶楽部のあの螺旋階段からtacicaのお二人が降りてくる事はあるのかな笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?