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週刊・少年ミジメ・少女A(エー)

もはや三十代以下で、アニメ・ゲーム・マンガ・特撮などが好きでも、みんなキラキラしていて、もはやかつてのおたくのようにルサンチマンに凝り固まって、もしくはまったく空気を読まないからルサンチマンもない、みたいない人は減った。

そもそも、今「オタク」と言ったらアイドルファンのことを意味する。
アニメや特撮やゲームが好きな人のことを「おたく」ということもあまりなくなった。

だから、そういうキラキラした若者の集団に交じって、

「ゲヘヘヘ……、ワタクシはあなた方のようにキラキラしていない、醜いドブドロ中高年でございやす、今日はオフ会に参加させていただいてありがとうございやした」

などと言う。
オフ会の場所に選ばれた、キラキラちょいおしゃれ居酒屋で、

「からあげドロドロピラフ大盛りをください」

と言って、乾杯も済んでいないのに、「からあげドロドロピラフ大盛り」を家から持ってきたコンビニでもらったスプーンで食べまくる。

若者たちが気を遣って、
「新田さんの若い頃はどんなでしたか?」
と聞いてくるので、

「さぁねぇ……。ウルトラマンのAタイプとかCタイプとかがわからなかったので、その罰として、ケツに真っ赤になった焼きゴテを押し付けられましたよ」
と言ってズボンを下ろしてケツを見せるが、
そこには焼きゴテの跡などはなく、

当惑するキラキラ系若者は、不審そうな顔で、激キモ中高年のケツを数十秒間、見せつけられるという苦行を味わうことになる。

グフェフェフェフェフェ……。

おしまい

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