見出し画像

正論聞きすぎると精神がしぬ!!!!!

某「信じるか信じないかはあなた次第」の人が、これまた別の芸人コンビの深夜ラジオに出たそうだ(残念ながらそのラジオを聞けなかった)。
で、たぶん同じ事務所だから人となりもわかってて、芸人二人が彼をいじったり、いじられる側の彼もそれに応じたりして、なかなか面白かったという。

しかし、とあるコラムニストが、
「面白かっただけに危険だ。『信じるか信じないかはあなた次第』の人を面白いと思い、その陰謀論を信じ込んでしまう人が出てくるからだ」
と警告していた。

まったくの正論で、反論の余地はない。

「お笑い」の世界はおそろしくて、「一見、間違ったようなことでも、『イジリ』によって、日常の、ひとつの風景のように見せてしまう」ことが可能だからだ。
芸人にかぎらず、なんらかの不祥事を起こしたタレントが、「お笑い的な番組」で復帰しようとするのも、お笑いにはそういう「効能」があるからだ。

しかしそれでもなお、
「なんかどうでもいい話だな」
とは思ってしまうのだ。

「こういうことを言うと、ああいうふうに解釈する人が出てきてしまうかもしれない」
などと言い出すと、キリがないからである。

「信じるか信じないかはあなた次第」の人は、確かに私も好きじゃない。

SNS時代になり、90年代頃と比べても「陰謀論」の拡散がハンパではないことも知っているのだが、じゃあ「信じるか信じないかはあなた次第」の人を、イジリ前提でも、ラジオに出すなと言えるかというとむずかしいだろうし、マスコミで報道される無数の「グレー」なできごともすべてアウトになってしまう。

たとえば罰ゲームで「足つぼ」って出てくるが、あれ、本当に効果があるのか?
心霊番組などもすべてアウトになってしまう。

このトシになってやっと気づいたが、
「反論のしようがない正論」
を聞くと、息苦しくなってくる。
だって反論のしようがないんだから。絶対的に正しいんだから。

これは単なる「私がそうです」というだけの話なのだが(いわゆる「お気持ち」ってヤツ)、
「正論」に対して、「ちょっとイヤだな」とか「そこまで厳しくせんでも」と思うということではなく、「反論しようのない正論」を聞くと、過呼吸になって気絶するくらい、イライラしてくるのだ。

私は以前から、自分にとっての「反論のしようがない絶対的正論」の息苦しさについて考えてきたが、いまだに結論は出ない。
だって正論だから。
絶対的な。

ただひとつ言えるのは、自分が常に正しい言動や行動をとっているわけではないので、「絶対的正論」の世界には、自分の居場所はないということだ。

自分の居場所がなくなってしまったら、息苦しくなってくるのはご理解いただけると思う。

繰り返すが私だって陰謀論は好きじゃない。っていうか大嫌いである。
しかし、それと「ラジオでしゃべれるレベルの超常現象やオカルトや陰謀論や都市伝説を語る人をラジオに出すべきではない」ということとはまったく別の話である。

しかし「正論」に対しては、どうすることもできない。
だって「正論」なんだから。
だが、私はあきらめない。
みていろ。

おしまい


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?