ホームセンターの店員は冷たかった

防犯を強化しようと思って、カギと防犯カメラを買いに行った。
カギはちょっと特殊なものを用意しなければならなかったため、カギ担当の店員さんを呼んでもらった。
家の特殊な構造について説明したが、
「はぁ？　何のことですか？　忙しいんで早くしてください」
みたいな表情をしていた。

家の写真をスマホで撮って、「ここに付けたいんですよね」的なことを言ったが、写真もよく見てくれなかった。

「カギの業者に頼むしかないですね」と言われて、カギ業者に連絡もしてくれたのだが、そこのホームセンターを通じての仕事、としなければならないらしく、あくまで、そこのホームセンターのカギ担当が窓口となるらしい。
したがって、私にカギ屋の店名も、連絡先も教えてくれなかった。

イラッとしたので、そのカギ屋の件は保留にした。

防犯カメラについては、取り付けに問題があった。材質はなんだかわからんが、硬い塀に取りつけないといけないから、簡単にネジ止めとかそういうわけにもいかない。
場合によっては、ドリルで穴を開けないといけないかもしれない。
防犯カメラ担当の人に相談したが、この人も「他の仕事がやりたいのにな」という表情を終始しており、防犯カメラ取付けに関してはまったく知識がなかった。

「両面テープで止めればいいじゃないですか」的なことを言うのだが、それだとすぐにはがれてしまうだろう。
家の写真をスマホで撮って、「ここに付けたいんですよね」的なことを言ったが、写真もよく見てくれなかった。

写真を薄めで観ながら薄笑いをしていた。

そのうち、あちこちでクスクス、クスクスと私を嘲笑する声が響き渡った。
従業員があちこちで、私を小ばかにしているらしい。

全員ころしてやろうと思う。

明日、そこのホームセンターに行って武器を見繕おうと思う。
ホームセンターには武器はいくらでも売ってますからね。

うそだよ～。
ゆかいなおじさんだよ～。

毒杯をみんなであおったら、こわくないよ。
さあ、やってよ。

おれが黙って観てるから。

おれが　黙って観てるから
さあ毒杯を　仰ぎなさい

夜中に見えるふたつの光は
ムササビモドキの眼の光

「ふれあい音頭」でよよいのよい！

おしまい