感動小説 ぺあべふぴぽぴぱ2023

むかしむかし、あるところに、
おひーはんとオビャービンが住んでいた。

おひーはんはピャパへピパハリに、
オビャービンは川に洗濯に行った。

オビャービンが、川に首まで浸かり、通り過ぎていく人に大声で
悪口を浴びせかけていると、

川の上流から、
「空虚」
が流れて来た。

オヒヘーハン(オビャービンとは別人)は、「空虚」を家に持って帰った。
ちなみにオビャービンは、おひへーはんが「空虚」を持って家に帰ったからも、川に首まで三時間ほど浸かっていた。

オヒヘーハンが自宅に帰ると、ゴギョーギェンがいた。
ゴギョーギェンは、おひーはんとはもちろん別人である。

オヒヘーハンとゴギョーギェンが「空虚」を包丁でスパッと割ると、

中からピョピョ太郎が出て来た。ピョピョ太郎は二秒で成人し、鬼ヶ島にジュエルリングを取りに行くからきびだんごをつくってくれという。
オヒヘーハンとゴギョーギェンが呪力できびだんごを空中から取り出すと、それを腰に付けたピョピョ太郎は鬼ヶ島に向けて旅に出た。

道中、犬、サル、ビームライフルがおともになると言ってやってきた。
ピョピョ太郎は「この人とは絶対に仕事をしたくない」という傲慢な態度で、犬、サル、ビームライフルに接したため怒りを買ってしまった。

ピョピョ太郎は、冒頭に出て来た「おひーはん」に射殺された。

犬、サル、ビームライフルはピョピョ太郎の死体から乱暴にキビダンゴを奪い取り、食うでもなく、川に投げ捨てた。

すると、まだ川の水に首までつかっていたオビャービンの口の中にキビダンゴがぜんぶ入ってしまった。

オビャービンはキビダンゴの食べ過ぎで死んだ。

このことは銀色のカラスが、覇王・グレートキングの元に知らせた。
グレートキングは「そうか」と生返事をして、すぐに忘れてしまった。

鬼ヶ島は、このような騒動とはまったく関係なく、疫病で全滅した。

おしまい


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