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世界糖尿病デー

11月14日は、世界糖尿病デー です。
こちらの青い丸は、2007年から使われている糖尿病のシンボルマークです。

国連やどこまでも続く空を表す「ブルー」と、団結を表す「輪」をデザインし、「糖尿病との闘いのため団結しよう」というキャッチフレーズとともに、世界中で糖尿病抑制に向けたキャンペーンを推進するときに使われています。

では、どうして11月14日が世界糖尿病デーなのでしょうか?
それには、糖尿病と深い関係があるインスリンの発見と繋がりがあります。

1921年 カナダにあるトロント大学で研究をしていたバンディング医師。
ある日、「ランゲルハンス島と糖尿病の関係性」についての資料を読んでいました。

資料を手元に眠っていた彼は、深夜にとあるアイディアが浮かびます。
そのアイディアの実現のため、トロント大学のマクラウド教授に掛け合い、実験を行おうとしましたが、渋られてしまいます。
粘り強く交渉した結果、なんとか実験の許可を取りつけた彼は、助手のベストと一緒に、ビーグル犬のマージョリーから膵臓を取り出すことに成功します。膵臓が取り出されたこのビーグル犬は、インスリンが出ないため、血糖値が高い状態になってしまいます。
この血糖値が高くなってしまったビーグル犬に、膵臓抽出物を投与すると、 血糖が下がる事が観察されたのです。
これが、インスリンの発見だったのです。この発見を主導した、バンディング医師の誕生日が、11月14日 つまり、彼の誕生日を世界糖尿病デーとしたのです。

参考:

https://www.wddj.jp/
Rosenfeld L. Clin Chem. 2002 Dec;48(12):2270-88. PMID:12446492.
https://doi.org/10.3138/9781442656918-008


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