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痛い話。

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なろう系みたいな小説書いてるやつ。 完結するまでは増やしません。
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記事一覧

枯れ池の花梨

 私は、一人っ子だ。
 母は幼い頃に他界して、父は私一人を養うために仕事をしている。
 しかしある時、父も病で亡くなった。
 親族の殆どは皆田舎の高齢者で、東京の高校に通っている私は、行く宛が無かった。
「あんれぇ、そういえば、東京に一人住んどる奴がおらんかったかぃ?」
「そうだぁ、枯池の坊主が住んどったっけなぁ。」
「んでももう何年も帰って来ねぇで。連絡はしてみっけんども、カリンちゃん、明後日か

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VRChatの世界に転生した男の話

 現実は小説より奇なり、という言葉をご存じだろうか。
 今の時代、異世界やゲームの世界に転生する話などがありふれているが、あくまでそんなのは作り話に過ぎない。
 …と、思っていたのだが。
 「俺は…」
 ついさっきまで、仕事で疲れ果てた身体にむち打ち、暗い夜道を歩いていたはずだった。
 が、俺が居るのは、VRChatの世界だった。

 何年ぶりだろうか。俺は勤めていた会社から異動になったが、異動先

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"誰でもない。"(短編)

『全国の人殺し諸君。…否、己の手を汚さずに、人を死へ導く死神。神と称する事すら忌まわしい!』

大都会、中央都市の大型モニタービル群に映し出されたのは、仮面を着けた謎の男の姿だった。

『嘘を吹き込み、他人に人殺しをさせた者。噂を流し、人を自殺に追いやった者。人によっては毒となる物を与えた者。無自覚に人を殺める人殺し共。貴様らにはいずれ、裁きが下るであろう。全ては、我ら、"ハーメルン"の手によって

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ピッチ・ドロップ(夢小説)

※注意※
本ノートは妄想のみを連ねたウマ娘の二次創作です。本編のキャラクター、及び実在の競走馬とは一切関係がありません。
また、念のためオリジナルウマ娘に置き換えてあります。ご了承ください。

『ゴールイン!!見事、URAファイナルを制したのは…』

これは、競争だ。順位がある以上、勝利に対して、必ず敗北が存在する。
当然ながら、ただ意味もなく敗北した者に当たるスポット等、存在しない。

これは、

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唐突に推理物を書きたくなってきた。

この世界には、数多の謎と、数多の事件が存在する。
そして、その数だけ、真相と犯人が存在する。

「先生!いらっしゃいますかー!先生ー!」
ドンドンと力強くドアを叩く音がする。
「むにゃむにゃ…」
そんな音すら耳障りになること無く睡眠を優先するほど、私は眠気に抗うことが出来ない。
「全く…入りますよ、先生!」
そう言って彼女が入ってきて、流石に私も身体を起こした。
「ふゎ…勝手に入るなといつも言って

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異世界狩人飯 #2

前回の続きです。
自分で書いてて割りと気に入ってます。

「金の丑亭へようこそ。好きにかけていきな。」
俺は(女神に圧をかけられて)ミノタウロスの迷宮を攻略すべく、近くの村で情報を集めることにした。
情報を手に入れるのに手っ取り早いのは、やはりこういう居酒屋的な店だろう。
流石街から遠く離れた村。あちこちガラの悪そうなモヒカンとかが多いな…
「どうも。この村の方ですか?」
「あん?ボウズ、旅人か?

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異世界狩人飯#1

あの頃みたいになろう系的な小説を書きたいな~、なんて思いつつ。
というわけで今回は、思い付きでつらつら小説書いてくだけのnoteです。

別にたいした事は書かないので、お暇な方だけ見ていただければと。

↓以下なろう的小説↓

「はぐっ…はむっ…むぐ…んん…ごくんっ。」
旨い。やはり獲れたての新鮮な肉は最高だ。
手持ちの少ない調味料をケチっても、かなりいい味が出る。
しっかりと血を抜けば、魔猪だっ

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