スキー教室で暴言を吐かれた話#自叙伝07

私は小学校4年生の時にスキー教室に参加した。スキー場にバスで移動し、そこでインストラクターによってスキーを教えてもらった。担任の先生は基本的に指導をせず、スキーのレベルに応じてグループ分けをし、それぞれにインストラクターがついた。私は小さい頃からスキーをやっていたため、一番上手なクラスに配属された。上手なクラスは初めからリフトで上がる。

頂上に着くと、第一声「並べ!」と荒々しく言われた。しかし、その時、私は板のエッジが効かず、後ろに滑ってしまった。インストラクターに「何やってるんだ!」と怒鳴られ、以降ずっと叱責され続けた。私は午前中の最初の方から泣いてしまっていた。

午前中はそんな感じで過ごし、お昼ご飯を食べた。午後になると、突然インストラクターの態度が変わり、必要最小限の指示しかしなくなった。怒鳴られなくなったことに、私はほっとした。

教室が終わり、私たちはスキー場を後にして学校へ戻った。すると、担任の先生から事情聴取があった。同じグループの友達が先生に相談してくれたそうだ。お昼休憩の時に、先生がそのインストラクターに注意してくれたらしい。

後日、スキー場の責任者が謝罪に来てくれた。

調べてみると、スキー場のインストラクターの多くが夏には農家の人たちだったようだ。農家の人が全員悪いわけではないが、何かを「教える」ことに対して専門家ではないことは明らかだ。中には給料がもらえればいいという考えの人もいたかもしれない。私は農家の人たちを全否定するつもりはないが、子どもに対して愛情を持たず、プロ意識のない人が子どもたちを傷つけてほしくない。

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