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北大ラグビー部OB・OGインタビュー第7回(前編)

稲田浩士 水産学院(2020年度・水産学部卒/SO/桐蔭学園中等教育学校)

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卓越したスキルで北大ラグビー部のバックスの柱として活躍された稲田浩士さん(水産学院・2020年度水産学部卒)のインタビューです!稲田さんは函館にキャンパスがある水産学部に所属し、片道300kmの道のりを往復しながらラグビーを続けてこられました。北大ラグビー部の特徴でもある、水産学部とラグビーの「両立」、そして「学業とラグビーの両立」について、多角的な視点から話していただきました。

1.北大、北大ラグビー部について

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Q.北大ラグビー部に入ったきっかけを教えてください!

僕は高校最後の試合を悔しい形で終え,後悔したままラグビーをやめたくないと思いでラグビー部に入りました。というか、部活をやっていない学生生活というのは考えられませんでした。かといって、努力はあまり好きではありません(笑)。


Q.北大を志望した理由はどのようなものでしたか?

大きく分けて、二つあります。
まず、北大には全国においてトップレベルの水産学部があったからです。高校生の時に、ニュースでウナギなどの養殖に関する問題が重要であるという事を知り、そのことに対して面白いと思い、魅力を感じたのがきっかけです。だから、学科も増殖生命科学科を選びました。結果的に今では、全然異なる内容の研究をしていますが、今やっている研究も面白いし、後悔はしていません。もう一つは、ラグビー部の存在です。先程も言ったように、もともと大学でもラグビーをしようとしていたのもあるのですが、さらに北大ラグビー部について調べてみると、旧帝大の中では、(北海道・東北代表)決定戦にも常連だし、全国を狙えるラグビー部があるということにも惹かれました。(結果2年後に、選手権に出場し、選手として全国の舞台に立った!)

Q.北大ラグビー部に入って良かったことはありますか?

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やっぱり華依さん(稲田さんの1つ上の代にいた岩田華依 選手。ポジションはSO・CTBで岩田さんの引退後、稲田さんはSOを引き継いだ。)との出会いですね。あと一円さん(稲田さんの2つ上の代にいた一円光 選手。)も。当たり前ですが、北大はラグビー推薦で集まってる人なんて1人もいません。そんなラグビーに特化した訳ではないチームに、「こんなに凄い人がいるんだ!」とシンプルに感動しました。(華依さんに関しては、)僕は当時、自分が身体小さいというのもありますが,体当てるプレーは嫌いでした。しかし、華依さんはパスなどの技術が圧倒的で、凄すぎて感動したのを覚えています。高校生の時は出会った事もないような選手でした。また,新歓試合での一円さんのスピードにも感心しました。こんなハイレベルな方々と一緒にラグビーできるのは確実に北大ラグビー部に入って良かったことです。同期に関しても、印象的で、ハイレベルな選手が多いなーと思いました。トッティー(戸谷圭吾 選手。ポジションはSH)は茗溪学園出身だし、実際にプレーもすごく上手いし、チヤ(河内谷誠真 選手。ポジションはHO。昨年度キャプテン。)も身体でかいだけでなく戦術や技術のレベルもすごいなと思いました。とにかく、思っていたよりもハイレベルなチームだった印象があります。それでも、やっぱり、華依さんの存在がダントツですが。

Q.北大に入って良かったことはありますか?

無いかな(笑)。それは冗談ですが、特に入ってよかったなと感じたのは四年生になって研究室に配属したときですね。正直適当に選んだ研究室だったのですが、担当の先生たちが神様みたいな人たちでした。めちゃくちゃ優しいし、助言も的確で、こんなに素晴らしい人たちがこの世に居るんだと思った程です。もちろん、研究内容も凄く面白かったです。北大はトップレベルの研究もしてますし。
あと、シンプルに、1人暮らしが楽しいですねー。あと、函館と札幌に大体2年ずつ住んできましたが、正直、札幌の方が住みやすいですね(笑)函館はのどかに暮らすには良いのですが、なんせ何もないから(笑)。札幌の方が住みやすいです。

2.水産学部での生活について

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Q.3年生から部活のために函館から札幌に通うという過酷な選択をした訳ですが、そこまでして部活を続けた理由はどういったものなのでしょうか。

1番大きな理由は、全国出場の直後で、華依さんもいたし、周ちゃん(深谷周平 選手。ポジションはCTB。今年度キャプテン。)も入ってきて、本当にハイレベルなラグビーができて、ラグビーを楽しいと感じていたからですね。それで、「また全国行きたい!」というのが大きなモチベーションでした。当時全国に出た時は、リザーブで出場時間も5分しかなかったので、次はスタメンで出たいという気持ちがありました。全国の舞台は、スタジアムや観客の規模の大きさなどかなり独特な雰囲気で、今までの相手とは比べ物にならない程強い相手とやる試合は楽しかったし、高揚感に駆られました。あの試合は他の試合と全く違いました。

Q.そんな過酷な部活をしていることに対して周りの水産学部の学生の反応はどのようなものでしたか?

まず、函館-札幌間を部活の為に通うということは現実的じゃないんですよ(笑)。 片道4〜5時間かかりますし。僕は周りに部活やっているというアピールをするのが嫌いだったので、知らない人も多かったと思います。あと、普段函館にいる時は、水産ラグビー部(函館キャンパスにある水産学部の学生だけで構成されたラグビー部)で練習していたのですが、その水産ラグビー部の人たちは本当に応援してくれました。僕やチヤ(河内谷 選手は3年時函館キャンパス所属)の為に練習してくれたり集まってくれたりしました。当時札幌キャンパスに居た同期たちは、函館-札幌間の移動の過酷さを知らないから、くるのが当たり前だと思っていたみたいです!これはダメです!(笑)特に大平雄利!

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。続きは後編まで、お楽しみにしていてください!


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