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ラグスタcolumn Vol.9 我々が「ラグビー」との両立にこだわる理由②

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ラグスタcolumn Vol8の続きです。前回より、「ラグビーと勉強」の両立が「究極」の両立たる理由を4つの視点で紐解いていくという企画を開始しました。(*毎週1テーマずつ更新する予定です。)本日は、2つ目の理由である、「再現性」という点に焦点を当てていきます。

さて、我々はなぜ勉強をし、なぜ練習するのでしょうか。将来のため、勝つため、などいろいろな答えがあるかと思います。一つ、近未来的な視点で答えるとするならば、それは、「試合(試験)で成果を上げるため」に「再現性を高める」という見方ができるでしょう。

①切り取り(ドリル)の意味

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勉強においては、知識・公式インプット→演習→復習を繰り返します。例えば、数学の微分などのように特定の分野にフォーカスしてこれらのサイクルで学習する場合が多いでしょう。ラグビーでも同じです。練習では、試合の中の多様な要素からブレイクダウンを切り取って、それにフォーカスしたトレーニングを行うことがあるかと思われます。DF、ハンドリングなども同様です。このように、勉強・ラグビーにおけるドリルの本質は、試合(試験)で同様の状況下に出くわした時に、確実にできるようにする、という点にあります。試合(試験)で自然と力が発揮できるように、何度も繰り返し反復することが大切です。

ただ、面白いことに、ラグビーでも勉強においても試合(試験)で練習と全く同じ状況下に遭遇する確率は極めて低いです。例えば、ラグビーで3対2のハンドリングの練習をしても、試合で実際に3対2になる局面は簡単には訪れません。勉強においても、本番で過去問と似たような問題や解いたことがある問題が出題されることは極めて珍しいですよね。

だからこそ、ラグビーにおいても勉強においても、「総合力」が大切です。ドリル練習を、練習のための練習として捉えるのか、または本番のあらゆる状況で活かすことができるツールとして活かすことができるのか、考え方次第で成果は大きく異なってきます。

②総合力を高める

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必ずしも練習と同じとは限らない。そんな状況下でどう力を発揮するのか、ドリル練習をどう活かすのかが本質的に試合(試験)で試されます。答えの一つは総合力を高めることです。つまり、ラグビーであれば、1試合の中でのあらゆる種類のパフォーマンスを上げる。勉強であれば、複数の分野で構成される試験(模試など)で力を発揮するということが挙げられます。その際、ラグビーであれば実戦練習やADを今よりもっと大切にする、勉強であれば、ドリル的な演習だけでなく本番を想定して普段から試験形式で解いてみるという工夫が有効です。いくら練習中うまくいっても、本番の緊張感・精神状態に類似させたトレーニングでは、自分の「本当の力」が露呈します。実戦形式で出せる出力(パフォーマンスの質)を向上させることでしか、本質的に自身の成長度合いを測定することができません。
本番と同じ状況・精神状態を自ら創り出し、そこで出てきた課題をしらみつぶしに修正する。その繰り返しを経て、総合力を高めていきましょう。

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